小丸川揚水発電所上部ダム・下部ダム 見学 その2


小丸川発電所工事で出た掘削土や泥は無駄なくリサイクルされました。


その無駄なく行われた工事が素晴らしかったので
土木学会環境賞を始めいくつも賞をいただいたそうです。


地下発電所の水圧管路はTBMでスピード掘削。
これはパイロットトンネル掘る方のサイズかな。


ビデオ終わりましたー。
事前学習足りなかった分、ここでしっかりお勉強できてよかった。

◆ ◆


まずは上池、大瀬内ダムを見せて頂くために
長い長いワインディングを登って行きます。
もともとここにあった林道をダム工事の際に九州電力様が舗装されたそうで
運転するには楽しい道ですが運転者以外は酔うかもというレベル。

途中から九州電力様の管理地に入りますので
その先は一般車両、通行不可、許可のない人は立ち入りできません。。


くねくね道を20分くらい上ってきました。
見晴らしの良いパーキングスペースに車が止まり
降りたところから大瀬内ダムが見えました。


おおおおお!
さっすがーっ!
AFRD、急勾配だっ♪
洪水吐水路の傾斜もすごい。
そして整形リップラップだ。
綺麗な堤体だなぁぁ♪


「今いるこの場所は工事の時にインクラインがあった場所なんですよ」
「インクラインでダンプとか重機が上り下りしていたのですか」
「その時のレールを一本残してあります」
「えっ!これ、工事の時のですか」
「モノレールでまた使えますし一本は残そうと」


この説明をお聞きした時に頭にぽぽんと浮かんだのは
中部電力様の徳山発電所工事の時に動いていたインクライン。
大きなミキサー車2台を載せて下から上まで7分かけて動いていました。
これは2012年の晩秋の頃の写真。


そして内田産業様の急傾斜地大型モノレール。
こういう乗り心地最悪が売りで楽しいカーレーターのような
楽しい乗り物があちこちで整備されたら嬉しいのになぁ…
と妄想していました。

でも動力源と施設管理費をペイするだけの集客を考えると維持難しいし
妄想で止まってしまうわけですが。


現在地のパーキングスペースは展望台にもなっているので説明板もあります。


大瀬内ダムはダムの高さは65.5mという事ですが
ここから見ている限り、急勾配ですっきりした外観のせいなのか
洪水吐水路もタイトなせいなのか実際の高さより高く見えるマジック。


表面遮水のロックフィルダムですからゾーン型遮水のフィルダムと違って堤体がタイトです。
法面勾配が特徴的。
貯水池側は1:2.5の勾配ですがこれはアスファルトを敷く機械の性能でこれが限界なので。
これは東京電力様の八汐ダム見学の時にもそうお聞きしましたので覚えてました。