奥多々良木発電所見学 その3


関西電力が色々な発電方法とその割合を示す時に使われるグラフの簡単な物です。
貯めた水を使い切る訳にはいかないので水力発電は一定の水量で
行なわれています。運転開始から発電まで時間がかかる原子力発電は
定格運用で基本電力を作っている事が判ります。

電力使用が増える日中に火力発電が、そしてさらにそれを調整する役割
として揚水が用いられています。


電気が必要だというときに、一番すばやく対応できるのが水力発電です。
しかし水は発電以外にも用途が多く無駄遣いできません。

そういうときに、発電で流した水を後で汲み上げるからがんがん使える!
というのが揚水発電です。夏季の日中に空調などで一気に跳ね上がる電力消費。
それに瞬時に対応できるのが揚水発電です。

電池のようにエネルギーを貯めておいて使いたいときに使うというシステム。
梅雨と台風の時期の降雨を四季がある風土に適した形で活用するシステム。
畜エネルギーシステムとして現実に運用されているのが揚水発電なのです。


多々良木ダムの非常用洪水吐きのゲート。
これが使われる事はほとんど無いかと思います。

私がダムサイトに張り付いているときに、横の道路を関西電力のオレンジの車が
従業員の方々を乗せてぶぃぃんとさらに上流にある発電所に向かっていました。
(後でお世話になります♪)


発電所にどんどん近づきます。整備された綺麗な道路。
公園の中のような並木道と風景が続きます。
その中に忽然と変電施設が現れました。


そして発電所に入る道路の前に出現したこのモニュメント。
一見、何かの美術館のオブジェ兼ゲートのように見えるアーチ型のコンクリート
これが地下100mに建設された発電施設への入口です。