野反ダム 見学 その3


堤体の直下には勢いよく水が出てくるところが見えています。
この水が出ていく先が中津川です。


ちらりと屋根のようなものも見えました。

多分ここがバルブ室の建屋なんだと思います。
やっぱり取水塔はお風呂の栓状態で
ここのバルブの開度で取水量を調節しているのかと。


地図で見るとここは県境付近。
堤体と貯水池は群馬県ですが
堤体直下から流れていく中津川を少し下ればもう長野県です。


野反湖のお水は県境をまたいで渋沢ダムというところに届き
底から切明発電所というところに届いて電気を生み出します。
発電所までが割と遠い道のり。


道中、観光案内地図に「天空の湖」というキャッチが書かれていましたが
ホントに天空の…という言葉が似合います。

揚水発電の上池や有峰ダムでみられる
空に本当に近い貯水池風景です。
山のてっぺんの盆地に造られた貯水池は
空を切り取る稜線が低いので空がホントに近いのです。


左岸に到着しました。
犬走りに繋がる管理用通路。
下りたいけど柵の向こうですから立入禁止。
転んで怪我したりする人が出たら大変だし立入禁止は止むなし。


左岸でおやっと思ったのはこのサイレン吹鳴看板。

この先はキャンプ場なので貯水池の横。
川の横ではないので。
川は堤体の直下ですし。


水利使用標識発見。
中津川は信濃川水系なんですね。

取水量はというと
右岸の北沢から1.9m3/sと榛の木川から2.83m3/sが届いて野反湖に貯留。
そして野反湖から発電所に向けて出ていくのが6.00m3/sという事ですね。

こんな上流から6.00m3/sとは中々の水量でびっくり。
さすが信濃川(違)。


左岸側のキャンプ場に続く道の横には
積雪計と思われる設備がありました。


釣り人は柵を越えてあちこちにたくさんいらっしゃるのですが
釣り上げた魚は運悪く見られず。
何がそんなに釣り人を惹きつけるかこの時点では分かりませんでした。


左岸から天端を見通したところです。
とても可愛らしいサイズです。


コンクリート遮水壁にでっぱりがあるな〜と思っていたら
そこには水位標が設置されていました。


水深26.0mの数字だけは撮れました。

野反ダムの利用水深は24.0mと書いてありましたので
訪問時は割と低めだったようです。