猫又堰堤 見学 その5


発電所入口から入ってすぐの場所。
猫又堰堤の上にかかる目黒橋と同じレベルのこの地点で
発電所の壁に気になるものが見えました。


発電所の壁に記されたマーカー。

EL 354.04m

平成7年7月豪雨でここまで水が来たのです。
窓は鉄板で塞がれています。


外から見た写真で示すとこんな感じです。

10mも上がった河床。
中小洪水でも発電所前の水位は
今迄から考えられないほどに上がるようになってしまったから
この対策が必要になったのかなと思いました。


入口よりも低い地下一階にあった発電機は水没しました。
そのため、新しく発電機を更新するのです。


トロッコ内で見せて頂いた資料です。
災害直後で浸水している
見ていて泣きたくなる発電所の様子。
泣けてくる…
ホントに悲しくて泣けてくる…

働いていた方
怖かっただろうな
悔しかっただろうな
絶対に自分の職場がこんな悲しい姿になったことが
辛くて辛くて仕方なかっただろうな

これだけの災害を受けた場所で
発電を再開することは困難だと思ってしまいます。

でも設備更新をして再びここで発電ができるように
工事は着々と進んでいるのです。


工事が進む発電所内には現在ならば選ばれる事はないであろう
こんなに美しい真鍮の手摺が付いた螺旋階段がありました。

工事の後はどうしちゃうのかなぁ
こんなに美しい金属物
除却するだけだったら
どこかに展示してもらえないかなぁ

と、造形美にぽっとなるなど。


設備が撤去された空間はちょっと寂しげです。

ここには新しい発電機がやってきます。
発電所としてお仕事頑張るために。


右岸にあるプラントに移動してきました。
ごんごん回るボールミル。
骨材はたくさんある。
川にとりきれないほどあります。
むしろ無くなってほしいくらいある。


工事車両はパーツでばらばらにして
黒部峡谷鉄道の貨車で運搬して
現場で組み立てなのだそうです。

黒部峡谷鉄道は黒部川で働く人の生命線。
観光客だけではなく貨物に通勤に欠かせない生命線。

そして重機のアタッチメントの先端は
これでもかというくらい働いて傷だらけ。
トラックのタイヤもこれだけ大きいと運搬も交換も大変だと思います。
そしてその作業は全部現場でやる事になるわけです。

凄く大変。
でも黒部ではそれはスタンダード。