猫又堰堤 見学 その4


そしてそして目黒橋。

黒部川第二発電所に資材を運搬するための専用軌条が通っている橋です。

国内でも数少ないフィーレンディール橋です。
トラス橋っぽいけど構造的にはラーメン橋なんだそうで
橋は難しいので理解が難しいけど
リベットが素敵でとても綺麗な鉄橋というのが印象です。

橋マニアの人が見たら泣いて喜びそう。
よくぞ残ってくれたと泣いて喜びそう。


銘板発見。
昭和9年製です。

おおおお。
日本橋梁株式会社。
そんな会社があったんだ。


そして目黒橋から下を見ると一面の土砂があります。
目黒橋は天端橋梁。
橋脚でもあったゲートピアの上端が見えます。
ローリングゲートがここにあったことを教えてくれる
ラックアンドピニオンの痕跡も見えていました。


発電所の土台は災害の後に押し寄せた土砂に足元を埋め尽くされていましたが
ここまで取り除かれました。


現在も出水の度に黒部川第二発電所の放水口前に土砂が堆積して
発電に支障が生じるために河床を掘り下げています。

河川全体を掘り下げることが困難なために
上の写真で右側を流れる黒部川と
左側の発電放水した流れとに分けられていて下流で合流しています。
放水位を少しでも下げて発電出力を多くするため
この場所では黒部川の河床の方が高い“天井川”になっているのだそうです。


黒部川第二発電所入口です。
構内まで進める専用線が走っています。

見学当日ももちろん絶賛工事中。
黒部川第二発電所の水車と発電機を新しくするための工事なんです。

工事作業の邪魔をしない範囲でご案内をいただきました。


入口にあったプレートを撮ったら
なぜここまでぶれるんだと言うくらいちゃんと撮れていなかった。

関西電力株式会社
黒部川第二発電所
と書かれています。

下にあるのは近代化遺産のプレートです。
黒部川第二発電所は近代化遺産指定♪