長ケ逆調整池 見学 その2


写真でなかなか伝わりにくいのですが
このフラップゲートもかなりの大きさなのです。
H3.5×W20.0mという巨大な扉体。


ピアからぴょこんと顔を出している管は何なのかなー
扉体の下の空気を逃がすためのエアダクトか何かかなーと
と思ったら正解でした♪

先日、改造工事が完成した耳川の山須原ダムの仮締め切りSR堰で
やっぱり越流時に扉体の裏に入っている空気が暴れないように
エアダクトがつけられていたので覚えていただけですが。

このゲートはコンクリート床板に油圧シリンダーを設置している
背面支持式のフラップゲートです。


この角度だと閘室の壁で隠れて見えませんが
フラップゲートと閘門の間に利水補給用のゲートもあるのです。
きれいに隠れてますけど。


左岸側の固定堰の堤頂に入れていただきました。
閘室を上から覗き込むことができます。


こちらが閘室の上流扉のある部分です。
ローラーゲートの天端がダム湖の水位より少し下がっており
ダム湖の水が閘室に流れ落ちています。

ダム湖と閘室の間にはかなりの落差があります。
勢いすごくてこの状態では、お魚、ジャンプを頑張っても
飛び越えられないと思います。


こちらは閘室の下流扉。
こちらも下がって開いている状態です。

じーーっとみているとお魚がぴょんぴょん
すごくぴょんぴょん
びっくりするくらいぴょんぴょんしていました。

それがほぼ鮎♪
食べたいなー♪


魚道はこの水量ですからこんなに流れていたら
お魚遡上できないと思ってしまいますが
お魚には階段式魚道があればこのくらい屁でもないらしい。


下流に回ると少しだけ利水補給用ゲートが見えました。

普段はこのゲートと魚道ゲートだけが操作されています。
下流にどれだけ水を流すかは、下流で取水されている灌漑用水の
要求量に応じて調整されていますので、ここは逆調整池の要のゲートです。

上流の発電所の運転によって下流の河川水位が大きく変動しないように
ここに水をためて変動を吸収して下流に安定した供給を行うのが
逆調整池のお役目なので。