諸塚村嵩上げ事業 見学 その3


宿泊はお料理が美味しいと評判のこちらの民宿『樹の里』さんです。


お部屋の様子。
とりあえず雨でぼとぼとなのでお風呂に入った後
乾いた服に着替えることから開始。


諸塚村の名産品のシイタケと鶏のステーキ♪
いたどりのピリ辛和えに酢の物、お野菜煮物、鰹の醤油山椒漬け♪
お野菜ふんだん幸せ幸せ。
地元産の米焼酎、園の露も登場しました。

ひたすらダムの話。
本日見学させて頂いた名堤体の話もですが
河川維持流量はどうやって決めるのかとか
放流時に発生する低周波について扉体の開度が小さいほど発生しやすいこととか
ダムの非常用電源の燃料備蓄の制限の話とか
大規模な停電が発生した時にそのエリアの発電の開始は水力から始めることとか
いっぱいお話聞いたけどメモを取っていた箸袋のキャパを超えた。
ちゃんとメモ帳とボールペン持って行け自分。


そして九州電力さん作成のこのビデオを見せて頂く。
wDN-Kyusyuでも見せて頂きました。
災害後に耳川のダムをどう運用するかと
既存のダムを再開発していくことについての学習ビデオです。


耳川水系の九州電力様のダム達。
可愛い宮の元と七ツ山川取水堰、柳原川取水堰等は
画面スペースの事情で割愛されています。
発電所と同じ名前のダムだけ上げてもらってます。


このビデオには悪夢のような平成17年14号台風襲来時の映像が収録されています。


耳川にある上椎葉発電所 塚原発電所 山須原発電所 西郷発電所は浸水被害を受けました。
そして発電所と同じく道路沿いに合った宅地にも洪水が押し寄せ浸水しました。


この衝撃的な映像は諸塚村の中心街です。
深い谷の横に川と道路が並行して走っている場所に
川と道路の間に商店街がありました。
それが二階の床まで浸水しています。
深いV字谷いっぱいに濁流が流れているのです。

大変な被害が出たここ、諸塚村。

あまりにも大量の雨が降ったことが原因でした。
そして洪水の後、川には土砂が堆積します。
災害の後はさらに洪水危険度が増すことから川底の土砂を取り除きたいのは山々ですが
どの災害現場でもそうですがまず土捨て場の確保が困難です。
そして莫大な費用がかかります。
また雨のたびに上流の崩壊地から土砂がやってきます。

この場所に安全を取り戻すために選ばれたこと。
それがこの浸水被害を受けた区画の嵩上げ工事と
山須原ダムの貯水池に土砂が貯まらないようにするダム通砂対策工事だったのです。