宮川ダム管理室 探検 その3


そしてお風呂も見せていただきました。
ちら覗きだけですが。

陸の孤島になった時には皆さんここでお風呂されるんだなーと思っていましたら
夏だったら渓からの水で行水もできるしというお答えがあり
いやそこまでサバイバーにならんでも・・・と思ったり。


新棟と旧棟の裏の山に設置してある水のタンク。

湧水をここに貯めて使用します。
勿論それをそのまま飲むわけではなく
シックナーのような沈殿槽を経て更に濾過器を過ぎた水を飲料水として使用しているわけです。


冷蔵庫の充実ぶりを見せてもらった後は職員の方のロッカーを見せていただきました。


入ってたわ〜非常食。
電子レンジで温めるだけで美味しく頂けるインスタント食品万歳。

ここで職員の方にお気に入りメニューをお聞きしました。

「以前のHPに掲載されていた内容では
鍋、インスタント食品、肉(焼くだけ)となっていましたが
今もそうなんですか〜?」

「…鍋焼きうどんがいいですね」
「えっ(やっぱり鍋なのか)」
「他のものと違ってちゃんとご飯を食べたって感じになりますし」
「災害時だけでなく巡視に出る時もキャンプ用コンロと
アルミ鍋でセットされて売っている鍋焼きうどんを持っていきます」

「巡視って上流の大和谷とかの凄いところですよね」
「片道二時間以上徒歩ですね」
「うわー・・・(今まで訪問した過酷行程のダムを思い出す)」
「鍋焼きうどん以外には何かありますか」
「コロッケがいいですね」
「コロッケ!!台風の時にコロッケですか!!」
「片手で持って簡単に食べられるでしょ」
「台風にコロッケは…やっぱり必須なのか」

台風=コロッケのお約束がまさか本当にダム管理所で実践されているとは思わず
この日、三番目くらいに驚いたのがこのコメントでした。


とにかく驚くことがいっぱいあり過ぎた宮川ダム管理室。
ここは操作室です。


出水のデータを見せていただけるということでPCの前に座られた方が
さっと操作した左手マウス。

「あ、ぎっちょ(関西の方言で左利きのこと)なんですか」
「いや、右利きですよ」
「????」
「うちのPCは全部左手マウスにセッティングしているんです」
「なぜ」
「右手で数字書いたりテンキー打ったりするでしょ」
「私はテンキーだったら手をクロスしてますが・・・」
「右利きだったらこの方が自然です」
「ええええ〜 いや でも 確かにそう言われたらそうですけど」
「(別の方)僕もここにきてまずそれに慣れさせられましたよ〜」

宮川ダム操作室のPCは全部左手マウスになっていた驚き。

「この管理室で一番大切なのは体力です」
「なんかお話伺っていてすごくそれを感じます」
「全員、懸垂を毎日」
「なぜ懸垂」
「みんなやってます。できるようになります」
「ロープワークも必要」
「ここは自衛隊ですか」

若い方がぶら下がれるところでひょいひょいと実践されているのを呆然と見る。

説明を下さった方は緊急時に天端からゲートにロープで懸垂降下されたりした経験もあるとのこと。
いやちょっと待て。
普通、管理所の方はそんなことしないから!!

色々、自分が抱いていた管理所の職員の方のイメージが砕けていく。
宮川ダム管理室、何のトレーニング施設だ。