美和ダム 見学 その3
天端左岸よりの場所から下流側。
遠くに見えている国道が絶景ポイント。
来る途中、あの国道から排砂バイパストンネルと堤体真向きを撮りました。
左岸から堤体。
苔が生えてきてコンクリートの色も重厚になっていて
落ち着いた風格のある堤体になっていますね。
通ることはできたようですが敢えて進まなかった左岸トンネル。
周辺図によるとここを進めば左岸展望台側に出られるはず。
右岸に戻ってきました。
上流面です。
湖面に降りていくことができる階段が天端から付いています。
どんな時に使うのでしょう。どこまで続いているんでしょう。
そして立派な管理所&資料館です。
イベント準備の忙しそうな方の横を通り抜けて玄関へ。
開館時間に微妙な朝8時半。
管理所横の説明板です。
新しくてピカピカ。
ここで吃驚。
ダム下流面図。
何という横長なんでしょう!
実物でを見ているときにこんなに長い堤体だと感じませんでした。
でも数値をみると
堤高が69.1m
堤頂長が367m
確かに思いっきり横長です。
断面図です。
ダム上流側にちろっとスカートが広がっている可愛い感じ。
堤体の重厚さを考えるとちょっと意外です。
工学的には意外なところも可笑しいところもありませんが
ダム脳にはちょっとしたことでも反応が出ます。
そしてダムの目的と諸元。
暴れ天竜こと天竜川に造られた治水目的のダムです。
天竜川は諏訪湖を源としている213kmもの長大な河川です。
本川には泰阜ダム、平岡ダム、佐久間ダム、
秋葉ダム、船明ダムなど電力会社のダムが
国内のハイダムの歴史を物語るように造られています。
電力会社のダムは当時、治水の働きを持って計画・設計されていませんでした。
そのため治水ダムは本川ではなく支川に造られ
本川への流入をカットするという役割を担う事になっていたのです。