真立ダム 見学 その2

祐延ダムを見た後に有峰林道をまたぐるっと回って通行止区間を回避します。
このエリアをぐるぐるしているとコンクリートの色の良いダムが次々見られるのが嬉しいところです。


水須ゲートに行く途中に現れる小俣ダム。
この堤体がまたカッコいい。
右岸のシルエットが羽みたいで実に渋い。

堤高:37.0m
堤頂長:131.5m
1960年竣工の北陸電力の発電堤体です。


天端がこの通りかくかくと曲がっているのもカッコいい。


天端からゲートのフレームをつけて上流にある小口川第1発電所&新中地山発電所。
ひとつの建物にふたつの発電所が入っている大変珍しい発電所だと
水力ドットコムのHisa様に教えて頂きました。


水須ゲートに到着しました。
ゲートはもちろん通行止。
監視員の方が窓からこちらを心配そうに見ています。

通行止は承知の上なのでここでトレッキングシューズに履き替え
備品を装備点検しお弁当代わりのカロリーメイトをポケットに。

「おはようございます」
「おはようございます。この先は通行止ですよ」
「はい。車両は通行止と聞いておりますので歩きます」
「お一人ですか?どこまで行くんですか?」
「ちょっとダムまで行ってきます」

監視員の方に御挨拶を済ませ出発です。


道中、また別のダムがお出迎えしてくれます。
北陸電力の小口川ダム。
1981年竣工なのでまだまだ新しくて綺麗です。
堤高: 72.0m
堤頂長: 245.0m
中々の大きさ。
男前です。

 
下流側に広場があり、神社とジョンソンバルブの展示があります。
天端には林道を上がって行ったトンネルからのアプローチになります。


トンネルのわき道から天端に入ったところ。
当たり前の様に通行禁止でした。
残念。


不思議だったのは管理所と思われる建物に
「小口川ダム見張所」と書かれていたこと。
ここは見張りは必要だけど
管理とは別の用向きで使われる場所という事でしょうか。
う〜む。
見張所なんて聞いたことない。


トンネルに戻ってさらに林道を進むとダム湖を見下ろせるようになります。
お水がとっても綺麗でした。
標識にあるとおり、ここまでで水須ゲートから1.5kmです。


水圧鉄管の走る山の下にあるのは
北陸電力 有峰第2発電所です。


林道はどんどん登り道。
川の音は耳に届きますが流れははるか遠く谷間の底です。


そして通行止めの原因。土砂崩落現場です。
道路がごっそり無くなっているかと思いましたが
現在は崩れてきた方の山腹法面の工事に移っていました。
2007年いっぱいは車両通行止です。
2008年の夏には多分、通れるようになっているだろうと
工事現場の方のコメントでした。