MM2009 丸山ダム 見学 その3


コントロールルームを出て堤体右岸の監査廊入口へ。
以前来た時とここは雰囲気が変わっていません。


関西電力の太田垣社長直筆のプレートも変わりません。
これ、新丸山ダム工事の時には外されるんでしょうね。

と、上を見たまま監査廊に入り
排水溝に落ちました。

職員の方は私が転んだだけと思われたみたいですが
実は片足が完全に排水溝に落ちていました。
鉄バクテリアでブーツが真っ茶色になりましたが
私も突っ込みがなかったので知らん顔。
でも足首をひねったらしくじんじん、じんじん。


職員の方が立ち止まったところの壁。
ここは丁度堤体と通路の隧道部分の継ぎ目。
つまり監査廊入ってすぐの場所。

ラブルコンクリートな気配が有るかとわくわくコンクリートの写真を撮っていると
職員の方から吃驚エピソードが。


写真左に白いペンキで○印を付けられている金属製の雨どいのようなものに注目。

「いまは蓋をしていますがこの場所から水が吹き出していたんです」
「水?堤体内の浸透水ではなく?」
「はい。毎日出るわけでは無いんですが多い時には1200リットル/分も出ていて
大変なので蓋をしました」
「どこから来てる水なんですか」
「それを調べようと堤体にボーリングをしたんですがそちらからは全く出ません。
下方向にもボーリングしたんですがこちらからも何も出ませんでした」
「あ、ボーリングした後にこのブルドン管つけているんですね」
「はい。でもこの通り(ハンドルを回しても)全然水が出ないでしょう」
「・・・ホントですね〜」
「多分、古いダムだから設計図に書いてない鉄物とかがあってそれが腐食したりして
噴き出したのかなと思っているんですが」
「あー。そういえばここ、いつも温泉の匂いしてますものね。
地下に温泉とかあるんじゃないですか。
で、硫化水素で鉄物が・・

「正体不明なんですけどダム自体には影響ないので…」
「でも管理の方が苦労するわけですね」


監査廊の反対側の壁にこの様に茶色い水の跡。
かなり凄い勢いで噴き出し続けていたのが見てとれます。

監査廊のドアを開けると目の前にどーーーーっと水が噴き出していたら
関西電力の方も管理所の方もがっくりきたことでしょうね。
仕事場に行くために滝をくぐるようなものです。


謎の水噴出箇所。
横と下に着きだしているのがボーリングの後に設置したブルドン管。
でも両方とも水が出なくてすぐ横からは水が出るという謎。

さすが国内ハイダムの祖・ゴッド丸山。
色々なエピソードを隠し持っていますね〜。