小匠ダム 見学 その3


洪水調節専門という事でいわゆる“穴あきダム”構造になります。
水位は苔のつき方から見ても通年、このくらいの様子。

写真の左には小さなスルースゲートがあります。
堤体の反対側に水路がありましたのでその水路の分かなと予測。


下流面も苔むしていましたが上流面も苔むしっぷりが素晴らしいです。
流石50年物の堤体ですから。

ゲートレスの穴あきダムでは無く
ゲートがたくさんある穴あきダムなので
気になるポイントがあリまくりなんですが
いかんせん、ビューポイントに恵まれない・・・。


堤体の隧道を通って下流側に戻ってきました。
振り返ると隧道の横にこんなステップが。

こ、こわっ(汗)。
まぁ、普段使いされないと思いますが。
緊急・非常用ですよね。


真横から見ると桜の木があって減勢工周辺は見えにくいのです。
でも桜の時期に来たら凄い綺麗でしょうね。
ここら辺の桜はきっと早いから3月半ば、下手をすれば上旬くらいでしょうか。


折角底部の水路管から放流というか
お水を流しているんですからよく見えるところを探して移動。
周囲は桜の木がいっぱい。


木の隙間からまた望遠で狙います。

右岸側の水路管と中央側の水路管は吐口の形状が異なっています。
中央側の水路管には魚道がつけてあるのです。
普段からこの魚道でお魚が上流と下流を行き来しているのでしょう。

ただ、この時は水勢が激しかったので遡上は難しそうと思って見ていました。


そしてふかちゃん様が指摘していたこの小さい穴。
水路管の真上に一つずつ開いているんです。

これはオリフィスゲートで聞いた事があるのですが
ゲートがあって水量が増えてくると空気の逃げ道が必要になるそうなのです。

空気の逃げ道がないとキャビテーションが起きたり
水が大暴れすることがあるらしいので。

なので空気管であると予測しました。