川井堰堤と知和堰堤 見学 その2
灰塚ダムの貯水池はくねくね蛇行しています。
総貯水容量は5210万m3でかなりの大きさなのです。
なのにコンパクトな堤体なので萌え要素が凄い。
そのくねくねダム湖の上流に二つのローダムがあります。
川井堰堤と知和堰堤です。
中々激しい雨の隙間で川井堰堤に来ました。
堤高13.5mで台形CSGダムです。
流入量がそこそこ多いので越流した水の豪快な水飛沫を見ることができました。
直下で川を横断しているのはエンドシルでしょうか。
両端が切れています。
左岸側は堆積した土砂で草が茂り始めていますが
右岸側は勢いよく水が流れています。
その右岸側には魚道も設けられています。
天端横から見たところです。
中央越流型の台形CSGダムと魚道。
この日は流入量が多くて上流側がこの水位でしたから
水没している部分が見えなくて貯水池側が鉛直の
普通の重力式ダムのような姿ですが
水没している部分でちゃんと裾広がりになっていて
台形CSGダムです。
念のため。
角を丸く美しく仕上げている辺りにこだわりを感じます。
左岸側に水位標を見つけました。
あれ? 思ったより高い。EL242.3mくらいかな…。
そんなに越流部の水の厚さはないと思うんですが。
越流部標高はEL242.0mです。
台形CSGダムですからそれっぽさを感じるところはないかと
堤体表面を見るんですが表面仕上げが綺麗で
特徴的なパネル貼ったんやでー♪という形状ではないです。
堤体材料に河床砂礫を使用した初事例がこの川井堰堤。
長島ダムの貯砂ダムはセメントが多過ぎてCSGじゃないと
よくいわれますがプロトタイプ同期ですから許してほしい。
長島ダムの貯砂ダムと同期のプロトタイプですから。
嘉瀬川ダムの副ダムとかと一緒。
越流部水深、5cmくらいに見えるのですが
実際はもっと分厚いのかも。
そしてカーブを描いた美しいシュートブロックに該当しそうなところに
盛大に水が当って豪快に跳ねまくり。
越流の頻度はそんなに高くないのか
うっすらと生えた苔が見えていました。
川井堰堤が造られているおかげで
灰塚ダムのバックウォーターでこれだけの水面の高さの違いが生まれています。
なので堰堤自体も見てほしいですが一番見てほしいのは
川井堰堤が生み出している川井池の水面の高さなのです。