漢那ダム 見学 その5


右岸のフーチングに作られた遊歩道階段入口に
漢那ダムのマスコットなのか・・・やどかり君。

まさか、この魚道にやどかりが上ってくるのか?
と、気になり、ちょっとだけ見に行こうと階段を降り始めました。


少し降りたところで前を見るとドキッとするような堤体の姿。
左岸にだけ日が当っていてカッコよかったのです。

この瞬間に旅行初日で足を痛めたら後が大変だとか
下に降りてもゲートが閉ってるから来たところをもう一回上がらなきゃ駄目だろうとか
色々考えていたことが頭から飛んでしまいました。


堤趾導流壁に沿うようにクレストゲート間近で通れる遊歩道なんて少ないのです。
しかも漢那ダムは凄く配慮された作りです。
エレベーターはないけれど行ってみようかなという気持ちにさせるこの両岸の階段。
漢那マジックと呼びましょう。


やはりこれは45.0mの堤体のマジックです。
このくらいなら行けるかなと思わせてしまうマジックです。

これが浦山ダムだったら下りは階段、上りはエレベーターでないと
とてもアタックする気になれません。

そしてステップと踊り場には滑らないようグリップの良い敷材が貼られていて
手すりもあり安心して下っていくことができます。


そしてそして魚道ですが
この通り、吃驚するほど急勾配。
しかも流れているお水がちょろ・・・ちょろ・・・。

水量は日と時間帯にもよると思いますが
しかしこの勾配を登れる生物って
カエル?イモリ?
カニ?やどかり?エビ?
お魚は…。

内閣府 沖縄総合事務局 北部ダム統合管理事務所のホームページの中の
漢那ダムの「ダム下流」のページには詳しい情報が載っています。

魚って…思っているよりたくましいんですね。


魚道の終点と言うか始点です。
こちらも小さなプールになっていました。
ここからダム湖まで大冒険。
転んで落ちても野生生物は負けない。


あまりにも良く出来たデザインとカッコいい景観に惑わされて降りてきてしまいました。
漢那マジックに仕留められたダム愛好家。