漢那ダム 見学 その4


天端から見た減勢工と下流の様子。
堤体両側のフーチングに付けられた階段で下りていくことができます。

どちらから降りてもそのまま減勢工の横を通って下流の橋で対岸に渡って
両岸を移動できるようになっています。


ただ、この時間、下流の両岸を行き来しようとする者を遮るゲートが閉っているのです。
これを見て殊更に下流側に行くのをためらいました。


下流側をあきらめてもとりあえず天端で右岸には行こうと移動です。
漢那ダムの洪水吐は自由越流式でクレストのみ。
なので右岸には堤趾導流壁があります。


本堤体からダム湖を見るとこんな感じです。
ホントに水位が低いですね。


右岸に到着しました。
ここで奇妙なものを見つけました。

堤体に付けられた細い細い水路。


天端側から見るとこんな風になっています。
小さなプールです。
これが何なのかと言うと…


なんと魚道でした。

河川の端から端までビシッと作られた堤体に長ーい折り返す魚道があるのは
よく目にしますが重力式で45mもの堤体に魚道があるのは珍しいです。

今まで見た重力式の堤体で一番立派な魚道は
中部電力の西平ダムの魚道。
たしか文化財指定されているはず。

西平ダムは31.5mの堤体です。
こんなに凄い魚道があるんです。

ハイダムの魚道は小牧ダムのエレベーター式魚道が有名ですが
現在は使われていませんし、もともと事例が少なく現役でがんばっている物も稀でしょう。
またまた珍しいものが・・・と興味がわきます。