岩井川ダム 見学 その2


ということで岩井川ダムやってきました。
竣功は2008年(平成20年)ですので13年経過しています。


真っ白だったコンクリートもすっかり灰色になって馴染んできています。


ダム軸が右岸で貯水側に曲がっているので
道路と接続している部分ではこんな風に三角の広場のような
スペースが出来ていました。


下流側と貯水池側で高欄の高さは同じですが長さが違っています。


しっかり襟が立っているので黒ずんできたコンクリート部分と
雨がかかりにくくドライで白いままの襟の部分がくっきりはっきり。


竣工して間もない頃は堤体の直下に続く道に
来るまで近づく事が出来たのですが
通行止めになりましてフェンスがずっと閉まりっぱなし。
なので今日は下の道には行けません。


まとまった雨の後だったので常用洪水吐からざーっと水が出ています。
そして堤趾導流壁の再下段にもう一か所水が出ているところがあります。


河川維持流量を流すところだと思います。
シンプルな構造のダムですので。


水位標が横っ腹にあるこの部屋が機側操作盤のおいてあるところ。
底部取水ができる取水棟と思われます。


常用洪水吐のオリフィスを真上から見下ろしたところです。
直下に発電所とかないしホントにシンプル。
ダムだけ。
ダム写真を撮る時の障害物なし。
なので余計に道路の通行止め解除になってほしい。


天端中ほどから左岸のアバットメントを見たところ。
すでに木々が戻って元々あった山にしか見えなくなっています。


左岸から天端を見通したところです。
天端に電灯の柱もないので突出物はエレベーター棟と取水棟の機械室だけ。


左岸から見た下流側です。


貯水池側です。
ここで たたたたたた と水面を打つ音が耳に届きました。


天端の雨水を貯水池に導くパイプです。


天端の貯水池側がわずかに傾斜して水溜りを作っています。
これはとても大事なポイント。

わずかな水でも貯水池に無駄なく貯めようという事で
これは重力式ダムの天端で推奨されている傾斜なのです。

なのに

某地方整備局の話ですが
ダム軸より下流に降った水は貯水池に入れるのはおかしい
とか難癖付けてきて、とある電力ダムをいじめたエピソードがありまして…。
話を聞きながら私も憤慨した思い出が。