入鹿池 見学 その3


貞照寺、犬山頭首工と回ってからやってきたのは入鹿池です。

歴史のある溜池です。
灌漑の歴史もですが有名なのは“入鹿切れ”という決壊事故の方かもしれません。

国内で決壊したダム事例として最近では東日本大震災で破堤した
藤沼ダムを思い浮かべる人が増えたとおもわれますが
一昔前では入鹿池の破堤が非常に有名な事例でした。

“入鹿切れ”は慶応4年/明治元年/1868年におきた事故です。

この年の4月下旬から5月上旬にかけての長雨が
土堰堤の決壊に繋がったのです。


堤頂には数多くの石碑が並んでいます。
その中には“入鹿切れ”について記されたものもあります。

“入鹿切れ”では大変な被害が出ました。
1000人もの方がなくなったと伝えられています。


右岸を見ると可愛いデザインの取水塔が立っていました。
新しい物のようです。
平成13年に新取水塔が完成したということですのでたぶんそれだと思われます。


湖面には浮き桟橋と多数のポートが並んでいます。
店舗もいくつも並んでいます。
店舗の数毅桟橋があるような印象。
灌漑より釣りが有名になっているのでしようか。


道路部分に店舗と大変幅が広く作られた堤頂らしくない堤頂を
進んできて堤体の真ん中あたりで立派な石碑を見つけました。


入鹿池管理室と表札が出ていました。
堤体の上に造られているとは…。
堤体が微妙に変わったところで曲がったりしているので
元々の地山がどのあたりなのかわからないのです。


ため池100選にも選ばれている入鹿池。
その歴史が詳細に記されています。


入鹿切れについても詳しく書いてあります。
明治元年に破堤して明治12年に修復が完成したそうです。


こちらは世界かんがい施設遺産認定の証明書です。
2015年に認定されたとの事。


周囲をきょろきょろしていると大きなモニュメントが目に入りました。
なんだろうかと近づきます。