稲村ダム 見学 その2


曇り空の下でしたが最初に見とれてしまったのがこの堤体上流の造りです。
左岸の洪水吐に繋がる部分が大きな段になっています。
表面は美しく成形された岩が敷き詰められており
ほかのロックフィルダムではあまり見られない仕上げです。


洪水吐の越流部はシンプルです。
あまり使われることはないと思いますが。

でも近年は恐ろしいほどの巨大な台風が攻めてきます。
2005年の貯水量0%まで枯渇した早明浦ダムを
一晩で100%に持っていった様な台風が来たりします。
そう考えるとごく稀には使われるのかもしれません。


天端には頑丈なゲート、フェンスがあって入ることはできません。
なので門扉の隙間から撮ります。
柵が無いので一般立入禁止は多分竣工してからずっとなのかなと思いました。


ズームして天端中央付近を撮ると向こう岸が見えません。
これはロックフィルダムで施工される“余盛り”です。
規模にもよりますが1mくらいは両岸より中央を高く盛りたてます。
いろいろな観測機も置いてありますね。


堤体下流側を見ようと、ずずずっと移動すると説明板がありました。
堤体のスペックも断面図もあります。


そしてパンフレット♪
雨にぬれないようにしっかりしたボックスに収納されていました。
嬉しいですねー。

このパンフレットの表紙の航空写真で
原石山や上池の稲村ダム、下池の大橋ダム
ダムをつなぐワインディングなどの位置関係がよく分かります。


洪水吐水路越しに堤体です。

曇り空の下、晴れた日に見るよりはずっと暗い色になっていると思うのですが
1982年に竣工して30年近く経過しているのに吃驚するほど白いです。
これはここのロック材の特徴なのでしょうか。