稲村ダム 見学 その1

2010/9/9 更新


四国のローダム探索の途中で大橋ダムの上流にある
四国電力・本川電力センターにやってきました。
このエリアの中枢部です。

ここにはPRセンターがあります。
エネルギープラザ本川といいます。
ローダムの名前や送水系統についての資料があるかも…と立ち寄ったのです。


PR館ではなく、センターの横に展示してあるペルトン水車とフランシス水車。
ペルトン水車は分水第一発電所で37年間、
フランシス水車は分水第四発電所で30年頑張ったものだそうです。
永い間お疲れ様でした。御隠居さんですね。


本川電力センター管内鳥瞰図です。
で、ここでいきなりローダムの名前が全部判明してしまいました。
ありがたいありがたい♪

でも一応、PR館のほうにも入りたかったんですが
まだ当日、お客さんが来ていなかったみたいで自動扉が開きません。

(にやり)

という事でセンターの玄関にこそこそっと侵入♪
玄関広い広い。
節電に努めておられるようでどこに人がいるのか一瞬わかりませんでした。

「こんにちはー」
「すいませーん」
「PR館見せていただきたいんでー」
「扉開けていただけませんかー」

と、事務所っぽい部屋の扉の所で声を上げたところ
優しそうな職員の方が走ってきてくれました。

「ありがとうございますー」
「いえいえ」
「あのー、この後、稲村ダムまで行こうと思っているんですがー
道路とか大丈夫ですか?」

「ええ、大丈夫ですよ。地図お持ちしましょうか?」
「嬉しいです〜♪」

と、地図のコピーをいただきました。
ついでに大森川ダムや下流のローダムの話をいろいろお聞きすることができました。
四国電力・高知支店の皆様はほんとにいつも優しくて(ほろり)
来る度にお世話になりっぱなしです。


四国電力様の保有しているダム写真とダム型式説明パネル。
Gは長沢
HGは穴内川
Aは小見野々
R は稲村
で紹介されています。
なんでダム写真をセピアにしているのかは謎。

PR館を見学した後、教えてもらった道で稲村ダムを目指します。
ひたすら延々とワインディング。

・・・。
・・・・・・。
ほんとにこの道であってるんだろうか
いやでも途中の分岐は間違わずにちゃんと曲がったはず
しかしさっきまで登ってたのに今度はくだってるのよなぁ
ほんとに道間違ってないかなぁ

稲村ダムは下池に当たる大橋ダムとの間の落差560mを利用して揚水発電を行っています。
単純に考えても560m上らねばたどり着けません。


一本道になってからもずっと道を間違ったのではと不安になっていたころに
視界に飛び込んできたこのベンチカットされた山。
稲村ダムの原石山です。

原石山が見えるところまで来たらもうすぐそこのはず。


という事で、道を外したかと心配しながらも無事到着しました。


立派なダム名碑です。
稲村ダムは四国電力で最大の発電量を誇る本川発電所の揚水発電の上池です。
1982年に竣工しました。


ダム湖とその周囲に人影はなくとても静かです。
山のてっぺん、揚水の上池らしい雰囲気です。