市房ダム 見学 その2


人吉市街から市房ダムに向かって移動です。
途中で川辺川を渡りました。
球磨川本川でも支川でも護岸の崩落、土砂崩れがいくつも見られました。


市房ダムに到着です。
大きなダム名碑の文字は金色に墨入れされています。
道中の石碑や墓石でも同じように金色の文字になっているものを見ました。
この地方の特色?


堤体のすぐ右岸にバス停留所です。
市房ダム前。


水位は低めになっていました。
7月豪雨では流木も相当ひどかったので
堤体近くまで来ているのではと心配していましたが
見る限り、視界には入ってきていません。


熊本県の企業局のダムでもいくつか見ましたが
ローラーゲートの角落としを吊り下げるクレーンが
水色塗装で天端にこんな風に乗っかっているのが
全部お揃いだなと、こんなデザインに熊本県ダムらしさを覚えます。


周辺地図です。
上流の湯山峠というところを超えたら椎葉村だそうです。
7月豪雨では耳川も最上流で土砂崩れが発生しました。

今回の豪雨で最も苛烈な雨が降ったのがこの湯山川の流域でした。
なんと70mm/h超の雨があったとか。


む。
市房ダム、割とシンメトリーというか堤体中央に洪水吐なのだが
何故そういうイラストになったのかちょっと不思議。


立派な石板は球磨川総合開発の説明です。
洪水調節と発電と灌漑の多目的ダム。


天端の親柱にお名前発見。


反対側には建設省の文字です。


訪問当日の貯水位はこのくらいでした。
EL267.0m。


水位標がピアと堤体と二か所に設置されていました。


堤体の水位標ではズームすると文字も書いてあります。
一番上は赤色のプレートでEL283.0m。
洪水時満水位、サーチャージ水位ですね。
かなりぎりぎり。


その一つ下には黄色のプレートでEL279.0m。
常時満水位です。


次のプレートが鉄色で文字はないけどEL277.5mを知らせてくれています。


いちばん下が青色のプレートでEL270.0mでした。


ピアの方には同じように標の文字が大きく4つ記されています。


字が大きいので見やすい。
常時満水位から洪水時満水位まで4.0m。
水位標の間でコンクリートの苔と黴が綺麗にはがれている境が見えます。
EL280.6m。
この高さまで水位が上がったのです。


7月豪雨の防災操作まっただ中。
7月4日am7:20の様子です。
この時は常時満水位のプレートの上に苔と黴の黒ずみがありました。
この後、どんどん水位が上がったのです。