幌加ダム 見学 その3


幌加ダム、普段は近づけないのかというと、一応、国立公園内ですが
ここまでは一般車両でも来ることは制限されていないのだそうです。

ただ、今は工事中ですし、ヒグマがたくさんいるエリアなので
覚悟と装備のない人が来るのは自殺行為。

ここまで来ても天端はこの通り、鉄門扉で締め切られています。


2016年の台風被害で幌加ダムがどういう状況になったかを語る写真がこちらです。

貯水池がほぼ埋まりました。

災害後、現地に来られたでんぱつの方が“貯水池の上、歩けました”と仰っていたのを
丁度訪問していた佐久間電力所でお聞きしたのを覚えています。

写真を見てぎゃっ!!と言ってしまいました。


災害から9年経過して、貯水池の土砂は掘削で取り除かれ
お水が戻っています。

丁度、貯水位が上がっていて洪水吐からさらさら越流していました。


堤体の右岸側に洪水吐と水路があり、そこにかかる管理橋を渡ると堤体です。


管理橋の上から下流側を見下ろしたところ。
めっちゃ勾配が急なのに吃驚。


堤体の端にやってきて、えっ!!っとなりました。

なんか
なんか、めっちゃ
めっちゃ急勾配なんですがっ

CFRDでもない普通のゾーン型フィルダムのはずです。

「…これ、勾配、凄く急じゃないですか…?」

「下流面の勾配は1:1.5ですね」

「えぇぇぇぇっ? 1:1.5? えっえっえっ? 御母衣よりきついんですかっ!!!」

「上流は1:2.0です」

「こんなきっつい下流面勾配のロックフィルダム見たこと無いっ!!」

幌加ダム、とんでもなく個性的な堤体だったのです。
御母衣の1:1.75を上回るゾーン型ロックフィルダムが国内にあるとは。

もう吃驚。


あわあわしてしまいましたが落ち着いて見学続行。
貯水池はこんなにお水たっぷりです。


左岸側にある取水口です。
ここから取水された水は幌加発電所を経て糠平ダム湖に届きます。


岩側から天端を見通したところです。
余盛、くっきりもりもり。


しかしホントに急勾配。
こんなに急なのに安定しているの素敵。
コンパクトな堤体は素晴らしい。


砂で埋め尽くされた時の絶望感は物凄かっただろうと思います。

発電所をあきらめても仕方がないほどの大災害でした。

しかし、でんぱつの方は、幌加発電所を見捨てませんでした。
最大出力10000kWの発電所を再び使えるようにしようと決断します。


そしてその計画で建設されることになったのが排砂バイパストンネルです。

でんぱつ様が保有するダムで初の排砂バイパストンネルになります。