一庫ダム & 建設技術2007 レポート その4

他のブースでもいろいろ見ましたが高速道路の継ぎ目専門の会社のブースが良かったです。
壁いっぱいに高速道路の継ぎ目写真がびっしりというのが見ていて楽しかったです。

FRP製品を作っている会社のブースの前にやってきました。


いきなり現物展示。
実際に稼働させて鋼製ゲートと重さを比較してくださいという展示。

嬉しそうにSS400製の取っ手をつかんで持ち上げますがそれなりに重い。
その後にFRP製の取っ手をつかんで持ち上げると うわぉ〜!と叫びたくなるほど軽い。

会社の方がお客さんと熱心に話しこんでおられたので説明を聞きたいなと思ったのですがかなわず。

しかし展示している写真に凄いもの発見。

ち、父島の小曲ダムっ(汗)。

多分堤高が15m以下なのかダム便覧には載っていないけど
父島の飲料水を確保しているダム。
このダムはNAUTIS's siteの管理人、NAUTIS様のレポートで拝見しています。

ゲートにはFRPが使用されたんですね〜。

ぐるぐる会場を回っていると目につく物が・・・

エンツァイだあ!
エンツァイと言えば野村ダムをすぐ想像してしまいます。
目を上げると、何と!ここは水資源機構 関西支社のブースでした! 

展示内容を担当していたのは一庫ダム管理所の方でした。


一庫ダムの方が説明をくださいます。

エンツァイをどういうふうに育てているかというと網場のフロートを使用しているんです。
あくまでも網場のフロートだけなので大量に栽培というわけにはいかないのですが
テストケースとしてはとても面白いです。

エンツァイだけの為にいかだを作って浮かべるのはコストがかかりますが
必須備品の網場を利用してしまえば一石二鳥♪


そして外来魚対策。
定置網を仕掛けておきダム湖の水位が下がる時に勝手に網にかかる魚を捕獲して
在来魚はリリース。外来魚は引き揚げてこの生ごみ処理機にかけられます。
一晩経つと魚粉出来上がり♪
有機肥料です。


定置網ポイント。

説明を聞いていて楽しくて面白くて仕方が無い。


そして魚粉がどうなったかというと農家の方の協力で
畑で使用してもらっていました。

ブルーギルの魚粉で育てられたリンゴの名前は“ギル・アップル”

わーははははは!

一つ一つ説明を受けるたびにウケてしまいました。
定置網に水耕栽培。
漁業に農業に取り組む一庫ダム。

絶対、変な奴だと思われてるな・・・と説明を説明をくださった方に
ダムマニア名刺をお渡しして自己紹介。

「一庫ダムは奈良からでも高速使って60km弱なのでよく行くんですよ」
「そうなんですか」

「一庫ダムはすごく積極的にイベント展開されていますね」
「先代の所長が凄いアイデアマンでいろいろ始めました」
「うちのHPでも関西近郊の方にお勧めしているんです。
あ、あの『ダムのミニ知識』の展示、凄いですよね。
あれ、絶対ミニ知識じゃないです。専門知識です。
あれはダムが好きなたくさんの人に見てほしいですね」

「ありがとうございます。あれ作ったの僕なんです」
「!!え、ご本人様?」
「はい。ダムが好きな方なら多分ご存知と思いますけど
あの図の元は国土交通省さんが作成されたもので
それにつけ足して説明を加えてみました」

「じ、実はですね私、来年の森と湖に親しむ旬間で、全国大会の
サブ会場の真名川ダムで真名川ダムの御協力を頂いて
ダムマニアブースというものを計画しているんですが
あの図が凄く素敵なので現場でたくさんの方に見てもらえるように
展示したいなと思っているんです。
一庫ダムにお願いに伺わねばと思っていた所なんですっ」


「え、そうなんですか。いいですよ。データをお渡ししますので使ってください」

と、いきなりオファーにOKが出ちゃいました♪

(一庫ダムと建設技術2007を並べてレポートにした理由がここで判明。
なんて長い前振りだ・・・