羽根越堰堤 見学 その4


底樋の前から見て大喜びしていたのは堤体右岸のこれです。

きゃーー
きゃーーー
まさかまさかの
バスタブ型余水吐♪


右岸上流側はこんな風になっています。
堤体にトンネルが設けられていてその前後にコンクリートの水槽がある構造。
横越流式と仕組的には同じ洪水吐ですが越流部が小さくて水槽っぽいから
勝手にバスタブ型とか呼んでます。


下流側の水槽には水が下の川に流れるよう底に水路の入口が設けられています。
そしてそれが落ち葉などで詰まってしまわないようにちゃんと鉄の網でスクリーンの仕事をさせています。


上流の水槽部分の山側はちゃんと地山に合わせて階段状になっています。


上流の越流部に不自然な切欠きがありました。
ここだけコンクリート断面が新しいのです。

不思議に思って案内をして下さったている偉い先生にお聞きしたところ
これは数年前に管理している水道局が流下能力拡大のために切欠きをしたのだそうです。
わぉ!!

1928年(昭和3年)に竣工した羽根越堰堤。
しかしコンクリートはいまだ堅牢で大変しっかりしていたとのことでした。