不動谷ダム 見学 その2


発電所の建屋はとても天井が高く、壁にはお化け扉多数。
資材の搬入路だから本物のお化け扉ではないですが。


三瀬谷発電所は落差が少なくて大水量に適したカプラン水車です。
この後に見に行く宮川第三発電所の真逆。
宮川第三発電所は高落差小水量でペルトン水車です。


発電所の放水路です。
擁壁の高さが半端ない。

普段から発電に影響が少なくなるように
堤体からの放流水が発電所の放水路に影響しないように
設けられているものと思われます。

そして
T0421ではこの擁壁もすべて
今立っている場所もぜんぶ水に飲み込まれていたのだと思うと
暑い日差しの下にいながら背筋が冷たくなりました。

◆ ◆


宮川第三発電所に向かう途中で立ち寄った宮川ダムです。
ゲート巻揚機が巨大になっていました。


どんどん奥へ奥へと進んで道路の終点がここ宮川第三発電所になります。


宮川第三発電所の敷地の横に大杉谷に向かう登山道の入り口があります。
登山道入り口に設けられているお知らせ灯は
不動谷ダムから放流しているときに点灯するようです。


構内に入れて頂きました。

「あれが噂の水圧鉄管…」
「はい。一般水力で国内9位の477.179mです」
「んわーっ…落差素晴らしい 落差最高 落差萌え♪」


その素晴らしい水圧鉄管の下にあるのはモノレール。


水圧鉄管の傾斜とおなじ角度で山に…

「これで人が!? これ人が乗ったら落ちますよね」
「人が乗るモノレールは傾斜45°以下とすることが推奨されています。
ここから見えている部分は傾斜45°を超えていますので荷物専用です。
人が乗車できるモノレールは別のところからスタートします」

レールにびっくりした後は建屋の中に入れて頂きました。


宮川第三発電所の中枢。
むやみにかっこいい発電機です。


高落差素晴らしい。
最大使用水量3.0m3/sで12500kWも発電できる。


階下に降りるとペルトン水車ならではの
水を噴射するノズルが並んでいて
メカメカしていてこれまたかっこいい。

◆ ◆


宮川第三発電所を見学した後、戻ってきました宮川ダムまで。
折角ですから萩原様と一緒にダムカードを頂きに左岸の管理所へ。

宮川ダム管理所様には冷蔵庫の中身を見せていただくという
取材をさせていただいた御縁で数年たった今でもまだ顔を覚えてもらっていました。


事務所入り口の展示写真が綺麗になっていました。
T0421のハイドログラフも新しいものになっています。


ダムカードを頂いた天端に出てきたら
神々しい日差しがダム湖に降り注いでいました。
日本一雨が多い大台ケ原。
晴れ間は貴重です。