出し平ダム 見学 その5

そして排砂を実施した時のダム湖の様子です。
排砂する時はこんなに水位が下がるんですね。
利用水深は18.0mですが排砂を行うと
なんと貯水位は40.0mも下がってダム湖ほぼ空っぽです。
排砂する前の溜まった砂の高さは取水口のすぐ下の段になっている高さ。
それが自然に流されてさらに下の段の高さまで川面が下りているのが分かります。
写真を見ていて気になったのは堆砂面の高さもですが
水位下げるの大変だろうなという事。
各地の貯水ダムでも洪水後のドローダウンはとても気を使うと聞いています。
新柳河原発電所と音沢発電所に水を送って
取水口から取れなくなったら排砂ゲートで
急激放流にならないようにじわじわ下げていくのでしょう。
40.0mも水位下げるなんてどれほど神経すり減らすだろうかと
洪水期の職員の方の胃が心配になる写真。

基本データを頭に入れていざ天端。
でも歩きながら慌てて写真撮っているので
このぼけぼけっぷりはどうなんだ自分。
出し平ダム
竣工 昭和六十年九月
と書かれています。

天端に入ってまずコンクリートにぺたぺた触ってなでなでしました。
お疲れ様です
竣工してからホントに大変な災害にあってきましたね
負けずに頑張っている姿が素敵です
と、ダムにごあいさつ。
そして天端を見ると・・・
やっぱりダム軸がクレストゲートの部分ですわずかに折れています。
これは・・
放流の水を川の中央にまとめたいからなんじゃないかな・・
あのごっついぶっとい導流壁の下端にもデフレクターついてるし
帰宅してから工事誌で確認すると
ダム軸線
「ダム軸線の決定に当たっては、洪水処理方式のスキージャンプ式を考慮することとして
直線ではなく折れ線とした。すなわち、洪水吐ゲート3門からの放流水を川幅の1/3程の
範囲内に着水させるとともに、水脈を相互に衝突させてその勢いを減殺するためである。
このため3門の洪水吐にはそれぞれ終端まで導流壁を延長し、導流壁の終端には放流水が
河心に沿って放出されるようディフレクターを設けた。」
という記載がありました。
読みが当たって嬉しいです。

トロッコから見てカマボコハウスだな〜と思っていましたが
扉もびしっと隙間無しでホントに格納庫状態のゲート巻上機室です。

先ほど説明を受けていた管理所を天端から見たところです。
管理所の下に二つ取水口があり
上流側が新柳河原発電所の取水口。
下流側の斜めになっているのが音沢発電所への取水口です。
網場はそれぞれの取水口の前に設置してあるだけで
ダム湖を横断するような形のものは見当たりませんでした。

天端から代替放流している2号ゲートです。
この時の流量は2t/sくらいと教えて頂いたような記憶なんですが
興奮しすぎていたので曖昧です。
導流壁の端っこが壁が厚くなって左に水が飛ぶようになっているのが分かります。
この部分がデフレクターです。

そして工事が進む出し平発電所。
その重機はどうやってそこに入りましたか。
ばらして運んで現場で組み立てでしょうか。
2011年の写真です。
河川維持流量をバルブ放流で流していました。
でもただ流すだけではとても勿体ない。
流す前に水車をつけたらこの流量で十分発電できます。
それこそ不安定極まりない太陽光や風力と違って
24時間365日ベースロードで発電できるんです。
雪が降りだす前にどれだけ工事進むのかなぁ。
雪崩も怖いし冬季は作業員の方が氷点下の環境で体調管理大変だろうし。
どうぞ安全に工事が進みますように。