日本ダムアワード2022 寒河江ダム


白川ダムと長井ダムのずっと北にある寒河江ダムです。


ゲートと放流路のカッコよさで大人気のロックフィルダムです。
この山をはさんで堤体と洪水吐水路が配置されているデザインがほんとにカッコいい。
堤高112.0mで総貯水容量は1億900万m3です。


最上川ダム統合管理事務所の寒河江ダムのページで紹介されている洪水調節図です。
こちらも二山洪水波形ですが長井ダムが昭和56年6月洪水の引き延ばしなのに対して
寒河江ダムは昭和44年8月洪水の引き延ばしなのだとか。

長井ダムの倍にあたる最大流入量を2000m3/sで想定しているあたりに
1億m3超級を感じたり。

この昭和44年の雨も羽越水害に匹敵する凄い雨だったんだろうなと想像。


こちらのハイエトグラフを見るとわかりますが
何度もピークがやってくる嫌な降り方で何と4山です。

そしてピークがくるたび、降雨を読んでピシッと定量放流でしのいでいます。
最も放流量が多いときでも洪水量の200m3/sまでで抑え込んでいました。

寒河江ダムの洪水調節方式は、一定率一定量方式ですので
そう考えると、今回の凄まじい豪雨ではピークのたびに
早め早めに定量放流に切り替えていて、下流を見てのきめ細やかな操作が
ハイドログラフにきっちりあらわれていて萌えポイント♪

4日の10:00以降は後期放流も絞り込んでいます。
「洪水に達しない流水の貯留」です。
貯水位、どんどん上がっていますがこれもある意味、特別な防災操作です。
コントロールカットオペレーション♪

余裕で完璧操作で隙のない寒河江ダム。
ダム湖が大きいことは治水にも利水にも絶対的正義。

それぞれのダムが頑張ったことで下流の水位を抑えました。


ダムの下流にダイレクトに雨が降り注いでいましたので
この0.3mの水位低下は非常に大きいのです。


白川ダムと長井ダムの防災操作の合わせ技が決まった地点です。


さらに寒河江ダムのカットした分も加わって
中流域でこれだけの効果がでました。

最上川の上流部では令和元年東日本台風(T1919)の出水を受けて
南陽市、川西町、高畠町の市町村境が接するあたりで
河道の掘削が行われており、洪水の流下能力が高められていたことも
水位低下につながりました。

備えあれば憂いなーし!!