日本ダムアワード2014 その2

投票結果発表です。

放流賞

ぶっちぎりで北海道の夕張シューパロダムが受賞しました。
やっぱり最高に美しい写真が決め手になったのかなと思います。
湯田の放流も美しかったのですがお天気に恵まれず残念。
やはり放流は美しくないとー。

イベント賞

これまたぶっちぎりで北海道の豊平峡ダムが受賞しました。
何か凄いって放流しているハウエルバンガーバルブのとなりまで行けるツアー。
絶対に水しぶきでひどい目にあうのにお客さん大喜びで記念撮影とか。
豊平峡ダムでは公共施設見学ツアーという事で平成20年から
夏休み期間に同じ内容の見学会をされていたそうです。

開催日の1日を今年初めて土曜日にあててみたところ
申し込みが凄い数(約300人!! )になり
厳正な抽選をしなくてはいけない事態になったとか。
北海道では地元ローカルTV局で
ダムカード収集のために全国を回るという番組が放送されており
ダムカードに凄く注目が集まったことも関係しているのではないかとのことでしたが
ハウエルバンガーバルブの力であると私は思います。
ハウエルバンガーバルブの写真も素敵でしたが
それをバックにすっごく楽しそうに記念撮影をしている
お客さんの写真が決め手になったんじゃないかと思います。
あの写真見たらみんな行きたくなる♪
お客さんにこんなに喜んでもらえるイベントを開催してくださった
豊平川ダム統合管理事務所と豊平峡ダム管理支所の皆様お疲れ様でした。
平日でなく土曜日曜祝日にイベントをしてくださると
こんなにたくさんの人がダムに足を運んでくれるのだという事を
ストレートに語ってくれている数字だと思います。
職員さん大変ですけど。
来年度はもっと凄い人出になって競争率上がるかも。

プロジェクト賞

またまたぶっちぎりで中国地方整備局 河川部による
ダムマニア認定事業が受賞しました。
何が凄いって対象となるダムカード配布ダムの所在地エリアが半端ないのに
今年の春に始めたばかりなのに
とんでもない数の人が超級(50枚以上)を取得していることです。
当日会場にお越しになった方の中にもこの超級の方が3人もいらっしゃって
みんな吃驚でした。

洪水調節賞

ノミネートされたのは
@徳山ダム(T1411 本則操作 全量貯留)
A鏡ダム(T1412 但し書き操作)
B早明浦ダム(T1412、T1411 連続洪水調節)
C正木ダム(T1411 但し書き操作)
D漁川ダム(9・11集中豪雨(支笏豪雨) 急激出水 本則操作)
でした。
ファイルトラブルがあって発表順番が変わってしまって
C正木ダム
@徳山ダム
A鏡ダム
D漁川ダム
B早明浦ダム
となってしまい、準備が悪くて申し訳なかったです。
投票の結果
大変な激戦でぎりぎりでしたが早明浦ダムが洪水調節賞を受賞しました。

昨年、低水管理賞を受賞した早明浦ダム。

しかしこの低水管理賞を受賞した時に紹介された平成25年台風17号は
実はとんでもない台風だったのです。


これは2014年3月に早明浦ダムで開催した
『早明浦ダムを讃える会』の時に作ったスライドです。
→早明浦ダムを讃える会
早明浦ダムはニュースでも
 今年もどんどん貯水位が下がってるー
 取水制限はじまったー
と、渇水の事でばかり取り上げられます。
でもそれが毎年繰り返されるってことは
どこかで貯水位回復させている訳で
それが台風だったり前線だったりするわけで
通年、渇水だったら悪夢です。
なので早明浦ダムには洪水調節賞を何としても受賞してほしいのに…
と思い続けていた自分は例年になく根性入れて早明浦ダムの活躍を
川の防災情報を中心にデータをちまちま集めておりました。
という事で
洪水調節賞に早明浦ダムをノミネートさせて頂いたのです。


『101回目の洪水調節』

このスライドが出た瞬間
会場に笑い声がかなり出ました。

笑われた〜♪笑いとれた〜♪

と、普段ならにんまり喜びますが
この日は時間ないないと焦りまくり、笑い声が耳に届いても余裕が全くなかったです。

慌てて言い間違いも多数
折角頂いた動画も一つ飛ばしちゃったし
聞きづらいところもたくさんあったかと思います。
しゅん。


平成26年台風12号と台風11号による連続洪水調節がテーマでした。

台風12号(T1412)は早明浦ダムにとって100回目の洪水調節でした。
そして総ボリュームで2億4399万m3という物凄い雨を降らせた台風でした。
伝説の平成17年台風14号(T0514)の2億4209万m3を上回るほどの降雨でした。

そのT1412を迎え撃った後にも雨は降り続き
洪水期準備水位を8mも超過した状態から
次にやってくる平成26年台風11号(T1411)のために
容量を空けるべく下流水位を見ながら
1日に下げて良い水位の制限と戦いながら
5日間かけて安全に水位低下を完了。
上のスライドで赤枠で囲んである部分です。

その18時間後に101回目の洪水調節が始まりました。
青枠で囲んである部分です。

青枠で囲んである部分だけを見ればT1412に比べて規模は小さいかもしれません。
しかしT1412で上がった水位を完璧に安全に下げ切って
洪水調節容量は13m余りという状態でT1411に挑んだのです。

T1412の雨域がまだ影響する中で次の台風に備えて行われた水位低下(ドローダウン)。
101回目の洪水調節とはこの部分も含めて呼ぶべきであると思いました。
黒枠で囲んである部分です。

「これが四国のいのちの洪水調節です!!」

と、最後はこれ以上、早明浦ダムをあらわすのに適した形容詞はないという
“四国のいのち”を連呼してプレゼンテーションを終わりました。

ダム大賞

こちらも激戦でした
僅差で早明浦ダムがダム大賞を受賞しました。
二位は放流賞にノミネートされた夕張シューパロダムで差はわずか2票!!

洪水調節賞とダム大賞、ありがとうございます(私がもらうわけではない)
記念表彰盾とトロフィーはプレゼンターとして責任持って早明浦ダムにお届けします。


これは新年明けてから民放で放送されたダムアワードの様子。
TV画面コンデジ撮影。

という事で時間超過しましたけど無事にイベントは終了しました。

年度内にトロフィーお届けにきました♪式の準備をしなくては。