天ヶ瀬ウォーキング その2

尾行するつもりだったのですが
いきなり紹介されたのであわあわしつつ
皆様にご一緒させていただき
道中、ガイドを仰せつかりまして
とりあえず知っている範囲のお話をさせてもらいながらダムに向かいます。


京阪宇治駅から宇治川の右岸をダムに向かっててくてく進んでいきます。

駅から宇治発電所の放水路までのこの区間のポイントでお話したのは
・水量が多い宇治川の水の殆どは宇治発電所経由で来ている琵琶湖の水
・琵琶湖は水の出口が3つしかない
・塔の島の左岸側の塔の川の水位が高く維持されていること
・段差工の設置場所
・塔の島で現在行われている改修工事の目的
・過去の出水でどこまで水位が上がったか
・朝霧橋は宇治川水位によって通行止めになる
・水量が豊富なせいか1mくらいのニゴイとか巨大魚が生息
など。

参加された皆様につまんない話と思われるかも…と思ったんですが
凄く興味を示してくださり逆にびっくりする。


紅葉が有名な興聖寺にも立ち寄ります。

「曹洞宗なんですねー」
「黄檗宗のお寺みたいですよねー」


そしてちゃんと見たのは初めての“亀石”。

「あ、亀だわ」
「亀ですね」
「こんなに亀の形してたんか…」
「地元の方が水位の目安にされているんだそうですよ」


槇尾山水位観測局舎です。

「あそこで宇治川の水位観測しているんです」
「屋根の上にカメラが付いてます」
「川岸や局舎に白く汚れた線が模様みたいについているのが見えると思います。」
「あの高さまで水位が上がったことがあるんだなと読み取れます」

スタンダードなことも話す。


槇尾山水位観測局舎からダムまでの間の行程は
夏に来た時にはみんなバテバテのこれといって何も面白いものも見えない
あまり印象が良くない区間でしたが
今回のウォーキング参加者の皆様いわく
この区間が一番気分良く歩けてよいとのこと。

紅葉もきれいだし川面も見えるし車の往来に注意しなくてはだけど
とても気持ちがよい区間であるとの感想。

うーむ。
つまり、この区間が苦行なのは盛夏であるということか。
春に下見に来られたという主催者の方は春と秋しか知らないけど
この区間が一番よいとのこと。

これは大事なご意見。


てくてく進んでいくと見えてきました。
新しく架けられている新白虹橋。


白虹橋に到着しまして皆様、写真撮影モードに。


絶景ポイントですから。
宇治を舞台にしたアニメのサントラのイラストもここからの構図。
地元の方に愛され絶景ポイントなんだな。きっと。

ここまで来たら
旧志津川発電所
天ヶ瀬発電所
天ヶ瀬ダム
と、ネタは尽きない。


鋼管杭工法はかなりメジャーになってきているようだ。


現在地、吐口部です。


フェンスから工事が進むトンネル式洪水吐の3連吐口を眺める。

夏には慌てて移動していたので撮れなかったポイントを撮影。


トンネル工事現場で見られる坑口の上の化粧木。

「あれは何ですか」
「山の神さまお祭りしてます〜。女人禁制」
「えっ」
「私が聞いた話では山の神様は女神様で現場に女の人が来ると
嫉妬して落盤するから入っちゃダメダメって」

「トンネル工事現場は女人禁制というのは昔から言われていまして。
今はそんなことないですけど。現場監督で女性の方とかいらっしゃいますし」

「へー」

皆様も興味を示されました。