相俣ダム 見学 その3


相俣ダムの発電所の説明です。

相俣ダムは昭和27年に工事が始まり昭和33年に完成したダムです。
元々、群馬県が建設に着手していたという事からもわかるのですが
利水目的のダムでした。

都道府県が建設するダムは利水目的が大半です。
治水目的のダムは最近になって増えてきましたが
昭和30年代にはまず電気、まず水道水、と利水が目的でした。
治水ダムのほとんどは国の直轄事業です。
そのくらい治水は難しいのです。


そして相俣ダムは直轄ダムです。
洪水調節やります。
発電ダムとして造られ始めたのに多目的になってしまって
しかも堤体はものすごくタイトでちっこくて・・

健気だ・・

健気すぎる・・


この堤体積。
67mも高さがあるのに堤体積が63000m3

70m級の重力式なら軽くこの3倍は当たり前。
なんというちっこい堤体。

なのに働きが多岐にわたるという。
小柄でマルチで出来る奴、というイメージがぷんぷん漂ってきます。


さて、その健気な相俣ダムの姿を見ることにします。
事前勉強で情報が多いと見学も楽しさ倍増です。


ダム天端の親柱に相俣ダムの銘板がはまっています。


天端に入ることができます。

この日は雨の夕暮れにもかかわらず
見学者が多くて明るい時間に天端を真横から撮ることができませんでした。
ちょっとだけ悔しい。


見学の方の写真の邪魔にならないように
ごそごそかくれんぼをするように天端を移動して写真を撮ります。

相俣ダムは最近工事があり、その工事期間中は天端通行禁止だったそうです。


左岸から堤体下流を見下ろしたところ。
流石に見通し悪し。