令和6年 灰塚ダム 見学 その2

三次市で資料を読み込んで翌朝、やってきました灰塚ダム。


いつ見てもコンパクトで貯水池大きくて最高のダムだと思います。


ゲートレスクレストの越流頂をこの距離で見られるのがまたよい。


堤趾導流壁もよい。


灰塚ダムの放流設備は
利水の選択取水棟に環境用水放流設備。
洪水吐は常用洪水吐がEL231.2mにゲートレスオリフィスで2門
ELm242.6にゲートレスクレストで1門
非常用洪水吐はEL247.3mにゲートレスクレストで9門あります。

個人的に灰塚ダムは日本一のゲートレスダムだと思っています。

コンパクトな堤体で巨大な貯水池
治水を頑張らねばならぬダムの宿命、洪水期に出現してしまう湖岸の裸地
を造らないウェットランドを形成する堰堤を保有
ゲートレスダムで洪水時にはダムが一人で防災操作を完遂してくれる。

しかしそれだけではない惚れる理由が
環境用水放流設備の引張ラジアルゲートを備えていることです。


河川環境に配慮したフラッシュ放流ができるだけではありません。

常用洪水吐より低いところにゲートが設置されているために
大雨が予想されるときには事前放流もできます。

ゲートレスダムだからダムにお任せですが、更に容量を稼ぐことができるのです。

洪水調節後に早く貯水位を下げて次の雨に備えなくてはならないときにも活躍します。

こんなすごい装備、どこのゲートレスダムだって欲しいに決まってる。
ゲートレスダム界のスーパースターです。


地域に開かれたFM放送も流れるエレベーターと監査廊を抜けて
堤体下流に移動してきました。


下流面真向き♪

ゲートレスダム界のスーパースター至近距離で眺められるの幸せ。


これが灰塚ダムをスターならしめている引張ラジアルゲートです。


手持ちのデータで灰塚ダムのカッコいいハイドログラフを探してみました。
2021年8月12日am07:00過ぎの川の防災情報の灰塚ダムです。
この後、延々とだらだら降りが続きます。


降りやまない雨が延々と続く中、貯水位は急激な流入に対して
ゆったりとした放流量増加のカーブが見えます。

ピークを打ったのは3回目の山でした。


2021年08/14 16:30
 全流入量242.50m3/sで低下中
 全放流量274.62m3/sでこちらも少しずつ低下中。

ダムにお任せで防災操作が進んでいます。


ダムにお任せで洪水調節をしてくれるゲートレスダムのハイドログラフは美しいです。
ゲート付きダムの厳しいハラハラするグラフとは違ってとても優しくて美しい。

管理開始の平成19年から令和5年度までの洪水調節回数は16回。

既往最大は平成30年7月6日の洪水で
最大流入量 1021m3/s
最大放流量 393m3/sです。


ダム湖も堤体も全てが計算しつくされた灰塚ダム。

ゲート満載で背の高い重力式ダムが大好きな自分ですが灰塚は特別です。
たくさんの方に愛でまくられてほしい灰塚ダムでした。