小渋ダム減勢工特別見学会 その2


佳様は今まで何度も小渋ダムにお越しになっていますが
荷物は今まで一回しか小渋ダムに来ていませんので
あちこち散策したい欲が出て受付待ちしておられる佳様と離れて
うろちょろ。


堤体の特殊なアーチっぷり形状が解るアングルを探すと同時に
目に入った時から気になって仕方がないのがここ。
副ダムの下流側。

これは…。
コンクリートの色からして平時は水没しているんだろうな
水没していてこの形状ということは
アップターンドバケットの可能性が高い

美和ダムの副ダム形状と同じく
前に飛ばす設計思想があった時代のダムなので
細かいところも気になって仕方がない。


と、天端をうろついた後、受付に戻ると
統合管理事務所の方がお越しになり
どうぞー♪
と、入れてくださいました。

小渋の一番の特徴の外付けエレベーターにあっさり乗せて頂き
あっという間に下段キャットウォークレベルの監査廊へ。


監査廊を出るとそこはもうこんな風景です。


降りてきたエレベーターを見上げます。
ふと気になったのが周囲の妙な白さと
ささくれた皮のようになったコンクリート表面。


辺り一面堤体がこんな風になっているのです。


一体これは何の塗装なんだろうかと疑問符を飛ばしていると
何とこれはシルト分が多い小渋川の水飛沫が
堤体に付着して渇いたものなのだそうです。


水飛沫が届く高さまでありとあらゆるものがこの小渋シルトのコーティングを
まとっていました。


視界に入る全てのものが一面、小渋シルトコーティング。
もう吃驚です。異世界観満開。


何層にもなったシルトコーティングは左岸の日当たりの悪いところでは
苔の土台になっていました。
日の当たる右岸側の真白っぷりとは全く別の色合いです。


多分、年中日が当たらない堤体左岸の端っこ。


キャットウォークの端っこから見ると少しずつ見学者の方が下りてきています。


一番乗りされた佳様と統合管理事務所の現場説明担当課長様。
もう減勢工に入っておられました。


最下段のキャットウォークから更にたくさん階段を下りないと
減勢工内には入れません。
途中でステップ幅が極端に細くなっているところもあるので
階段上では動画撮影は危ないからしないでねとアナウンスもありました。


足元注意で無事に降り立ちました。
水叩き部。
お水無くなってすっからかん。


そこからパッと見上げるとこの迫力でアーチダムが見られるのです。

すごいな!!
減勢工からの小渋ダム凄いなっ!!
キャットウォークからは絶対にこの迫力では見られないぞっ!!
減勢工からの眺め素晴らしいなっ!!