大井ダム 公式見学 その2


これは大井ダム下流に架かった東雲大橋から見たところです。
写真左、右岸にあるのが関西電力様の大井発電所と新大井発電所。

そして写真右、左岸側にあるのが中部電力様の奥戸発電所です。
木曽川ではなく阿木川のお水で発電しています。
こちらもとても古くから頑張っている発電所です。1920年運転開始。


そしてこちらは引きこもりかというくらい
建屋がちいちゃくて可愛いのに
擁壁がすごく高いので
T8310で水没して痛い目見たから
もう絶対沈みたくないもんっ!
という意思表示をしているようですごく可愛い♪

洪水で発電所自体が流失した事例も耳にするので
同じ場所でこうして長く働いていられること
それだけで見ていて嬉しい。

小出力でも流域の皆様のために頑張って発電している施設を見ると
なんか気持ちがあったかくなってほっとする。

◆ ◆


そして今回、木曽川の帝王の公式見学をお願いしたのは
堆砂対策をどう頑張っておられるかをお聞きするためでした。


大井ダムと一つ下流の笠置ダムは泰阜ダムや平岡ダムと並んで
河川六法やそのほかの文献でも
河川法第二章第三節第三款の利水ダムの分類で『二類』に区分されているのです。

天竜川の場合は36水害58水害など
上流の大規模な土砂災害をきっかけに
すごく急激に堆砂が進行してしまったと思われます。

天竜川の堆砂については佐久間ダムでたくさん勉強させてもらいました。
佐久間連合艦隊が日々、頑張ってくれているのです。

木曽川の場合は上流の災害というよりは
純粋に本川にあるダムで歴史が古いから
堆砂が進行していると言えると思います。

「大井ダムには川砂採取業者が入っています。
ダム付近だけでなく、上流でも採取しています」
「という事は舟」
「はい。浚渫舟ですね」


これは平成26年度に国土交通省から発表された資料です。
水系別でみると堆砂No.1が天竜川、No.2が木曽川、No.3が大井川でした。
水量豊富で昔から開発されてきた大河川。
これに続くのが庄川に阿賀野川となるとなるほどと思える堆砂の進行。


グラブ浚渫船が頑張っています。
佐久間でも同じ作業を見ていましたが
スピードが全然違う。

「天竜川のグラブ浚渫船・・・もっと早い・・・」
「こんなにゆっくりしていない・・・」
「ぶんまわして ばっしゃーーんっ ごぼごぼごぼ ぐぐーっ どっしゃどしゃ」

 ↑ もう見ていない人に理解不能な表現

多分、すぐ横の船で別作業を同時進行しているので
こちらのグラブ浚渫船は水切りもしっかりゆっくりしているのかと。
天竜川では土運舟にどっかどっか積んでいましたから。

「こちらに弊社の設備があります」
「♪くれーん♪」
「ジブクレーンです」
「なまえは?」
「? ジブクレーンです」
「大井じぶ子ちゃん??」
「いや、名前は付けていませんけど」
「大井じぶ子♪」


大井じぶ子ちゃんは取水口付近に押し寄せてくる堆砂を取り除きます。
水と一緒に砂が流れ込んだら水車痛みます。