大井ダム 公式見学 その3


なんだかとてもほのぼのしたこの取水口横の穏やかな水面に
大恵号と名前の付いたとっても可愛らしい土運舟が係留されていました。
クレーンで採った砂をここに積んで移送するのだそうです。


そして穏やかでほのぼのした入江のようなこの空間の横では
元気いっぱい採取業者様のトロンメルがお仕事中。


たくさん砂とってください。
いっぱいとってください。
最高級の国産川砂です。
ありったけ取ってもらってもいいです堆砂。


可愛らしい土運舟がこの取水口横の入江から出るときにゲートが開きます。
ゲート付き網場です。


先ほどゆっくり作業されているなと思ったグラブ浚渫船の近くを
恵那峡の定期遊覧船が運航していました。
遊覧船が近くを通るのでゆっくり作業をされていたのかもしれません。


右岸に立つ、大井発電所紀功碑です。
大井ダムがどのように造られどのような苦難を乗り越えてきたか
この姿でこの地に立つまでの苦労
それが電力王・福沢桃介翁の言葉でここに記されています。

大正13年11月28日に発電を開始しました。
竣工して今年で94年目になります。

木曽川で長く働くという事はすなわち洪水と戦う事であり
そして延々と運ばれ続ける砂との闘いを続けなくてはならない事でもあります。

洪水時に川で暴れるのは水だけではないのです。
押し寄せる流木・流塵は時に橋を落とすほどの脅威になります。
そして砂も土砂も暴れます。

水力発電所は出水時でも発電で水を吐くことができますが
砂があまりにも多ければ水と一緒に流れ込む砂が水車を痛めるので
発電取水を止めなくてはならない場合もあるのだそうです。

木曽川の帝王・大井ダムはこれからも長くお仕事を続けるため
エネルギーを生み出す使命を果たすため
きめ細やかなメンテナンスを受けて大事に大事にされて行くんだなと
現場で見ていて嬉しくなりました。

暑い中、丁寧なご説明をくださった関西電力・今渡電力所の方にお礼を申し上げます。
ありがとうございました。