建設技術展 近畿 2016 その3


飛島建設さんのブースにやってきました。


ここでなぜか丸太が並んでいるのでなんだろうと説明を読む。


なんと!!
この丸太、1890年頃に建設材料として用いられたものだったのです。

なんでっ
なんで腐らないの
松だから?

と、頭に疑問符を飛ばしていたところ説明をいただけました。

「土中で地下水位よりも低い所にあったので腐らなかったのです」
「!! 水の中では木は腐らないっていうやつですか」
「木が腐るには腐朽菌というものが関わっています」
「ふきゅうきん・・・」
「腐朽菌は繁殖に酸素が必要なのでそれが断たれていれば木が腐ることないんです」
「そ・・そうだったんですか」

あちこちのダム見学で洪水の時にダム湖に押し寄せる流木について
話を聞いてきましたがダムエンジニアの偉い先生方の間で
至極当然のように語られていたけれど自分には理解できなかったこと。

それが“流木は沈んでも腐らない”という話だったのです。

この腐朽菌は正確には木材腐朽菌というんだそうで
これが繁殖してしまう前に湖底に沈んでしまうと無酸素状態になるので
この菌は増えないし木材の中の難分解性パートも破壊されることなく
長い間木材の形状をそのままに保つという。


うっわー
知らんかった
知らんかったことにこんなに明確に答えがもらえた
大喜び♪

一つ賢くなった。
飛島建設の方にお礼を述べる♪


フロアを一蹴して廊下に出てきましたら
寒地土木研究所様の展示がありました。

いつか見学に行きたいなぁ。


一つフロアを降りてきて最初に向かったのはJFEスチール様のブース。

製鋼メーカーさんの合併が相次いだ後
どことどこがどういう名前になったのかうろ覚えで失礼をやらかしました。

「ええと・・・川崎さんと新日鉄さんでしたっけ…」
「よく間違われるんですが…うちは川崎製鉄と日本鋼管です」
「すいませんっすいませんっ(大汗)」

ごめんなさいちゃんと覚えます。


製品パネルを見ていて現物展示品を見て
このJピカボルトというのが気になった。

手に取って眺めている時にナットとボルトの間のワッシャーが
ボルト本体に当たってちりんちりんと実に繊細な耳に心地よい音を立てるので
これは風鈴の代わりになるなと思ったりしました。
良い鋼は良い音♪


エスキューパネルという吸音板もこの説明を見て興味が湧く。

災害時には引っぺがしたらマット材になる…
これは…

「社内の防災訓練の時に寝てみてくださいっ。寝心地良いかぜひ見てください」

と、無茶なお願いをするなど。