建設技術展 近畿 2011 その2


まずはハイジュールネット工法研究会様のブースへ。
落石防止に威力を発揮する鋼製ネットです。

おおまかな仕組は以前、さぼうさぼうの方にお聞きしていたのでなんとなくわかるのですが
詳しい事は分かっていなかったのでこのネットがどうやって数百トンの大岩を止められるのか教えていただきました。

「すいません。馬鹿なので、まずこのパンフレットに書いてある単位がわかりませーん」
と、頂いたパンフレットを見ながら質問。

「はい。どこですか」
「kJってなんですか」
「きろじゅーると読みます」
「3000kJって具体的にどのくらいですか」
「大まかに言うと10tの石が30mの高さから落ちる力が3000kJです」
「30mの高さから10t!?」

こここここ怖い怖い怖い。
(正確には9.6tの重錘を32.0mの高さから自然落下させたときに発生するエネルギーが3000kJだそうです)

落石対策として山間部の国道などでよくみられるロックシェッドは最強です。
でも工事も工費も大変です。
落石対策には防護柵、防護棚、防護網、防護用壁、防護土堤、ロックシェッドなどがあるそうですが
柵や網では漬物石くらいの大きさの石では止められても1mを超える大岩は止められないです。

ということで大岩でも止められるようにと開発されたのがこのハイジュールネット工法。

「そんな大岩落ちてきたら支柱ごとぶちぶちぶちって根こそぎ持っていかれちゃうんじゃないですか」
「ブレーキがかかるんですよ」


ただのワイヤーロープの網ではありません。
ブレーキ機構が付いているんです。
がちがちに固めたら落石(岩)のもつ巨大なエネルギーに引っ張られて
基礎から持っていかれるかもしれないと心配です。


でもブレーキ機構が付いているのでそーっと止めることができるのです。
ワイヤーネットだけではなくケーブルネットと組み合わせているので切断も少ないそうです。
しかも一度、岩を止めた後、岩を取り除いて網を張りなおせば長く使える利点もあります。

兵庫県の石井ダムへ鈴蘭台の駅から行く道の途中で似たものを見ることができます。
あちこちで活躍していると思いますので見つけたらあ、あれかな・・って思いだしてあげてほしいです。


続いて橋梁。
今年もお邪魔しました日本橋梁建設協会様のブース。

お話していて楽しいんですよねー。
毎年来ているので顔を(服装を?)覚えてもらえました。
毎年同じような服なのかといえば確かにそうなんです。
着たきり雀。

そろそろ
禁断の橋に足を突っ込みそうな自分が怖い。
橋の世界はダムと同じくらいディープだから絶対に近寄っちゃダメ
ハマると大変だからと自制しておりましたが・・・

こっそり橋工事現場も見学させていただいたりしているんですよねー。
橋・・
いいよねー・・
どうしよう・・
魔性の世界だ。

頂いたパンフレットには大阪市内に残る建造されてから
130年を超える橋とか載っていました。

見に行くかー。
自分が以前からすごく気になっている橋があるんですよね。
リベット美に惚れてる橋があるなんですよね。
あの橋の技術とこだわりを知りたいなと思っている橋があるんですよね。

橋建協様のHPのデータベースで調べようとしたところ
検索条件がっ・・

橋種分類
橋梁形式
路面形式
主径間長
床版形式
・・・

わーかーらーんー!!

橋マニアへの道は遠かった。
Dam Maps みたいに地図からたどれたらいいのにな〜。