亀の瀬地すべり 見学 その2


王寺駅前から西へ、川の流れでいうと下流側にてくてく歩いてきました。


川の合流点です。
奈良県管理の葛下川と国管理の大和川。
T8210災ではこの葛下川が本川水位に負けたのか
単にもう押し寄せた洪水のボリュームが大きすぎたのか
王寺町の中心街を水没させたのです。


王寺町の駅前市街地を半分囲むように蛇行している大和川。
川幅はかなり広いです。


しかし葛下川と合流してさらに下流に行くと
もうそこには狭窄部、亀の瀬があるのです。


これは近畿地方整備局様が発表されている
【出水概要】 台風21号と前線による大雨(平成29年10月)≪第6報≫の中の
王寺町〜三郷町間で発生した溢水の位置を示した写真です。


川の横を歩いていくと、溢水被害が発生した場所が近づいてきました。


この橋の向こう側のようです。


橋を渡り切るとびっくりするくらい土地が低くなっていました。
もともとここは低いのかもしれません。
橋は落橋しないように高く作りかえられた可能性があります。


この場所のCCTVカメラの映像です。
川の防災情報で見られます。


溢水が発生した頃のレーダー雨量です。
強雨域は離れつつありましたが水はどんどん
大和川に集まり王寺町に押し寄せていたころです。


溢水時のCCTVカメラの映像です。
これも【出水概要】 台風21号と前線による大雨(平成29年10月)≪第6報≫に載っています。


NHKのニュースでは道路がすっかり水没している映像が流れていました。

これほどの水が押し寄せましたが
堤防が切れなかったことが本当にありがたかったです。
ここで堤防が切れていたら
今、見てきたばかりの駅前の柱の
見上げるほど高さに記された予想水位まで
浸水していたかもしれないのですから。


川の横、JRの線路の横をてくてくすすむと王寺駅の次の駅、三郷駅が見えてきました。


こちらの駅前にも大和川氾濫想定水深が示されていました。
T1721ではここまでの高さではなかったけれど
この駅前もひたひた水に浸かったそうです。