富栖鉱山 見学 その7


もうひとつあった部屋には働いていた方の名札や
使っていたコーヒーカップなどがそのままで埃を被っていました。


機械庫だったであろうスペースも荒れ放題です。


誰も来ないならもっと荒れてしまうでしょう。
でも周囲の様子から考えてもここに定期的に訪れている人がいます。
刈っても刈っても伸びてくる草がこの背丈なのですから。


地方の小さな鉱山でよくある放置状態。
それとは微妙に違うこの場所です。
訪れる人は当時の会社の関係者でしょうか。
それともこの場所を駐車場に使っている林業関係者の人でしょうか。

いずれにしてももうここは長くは持ちそうに在りません。
金を掘っていたという事も、地図から『きん』という文字が消えていくように
ここは潰れるに任せられています。

それでもかまわないこんな小さな鉱山がある一方で
どうしても建物を潰し、管理責任を果たさなくてはならない鉱山もあります。

金属の河川と土壌への汚染があっても倒産して
所有者不明になってしまっている鉱山もありました。

重金属汚染を起こすわけには行かないから起こさないように潰すのだと
管理責任を果たそうとする鉱山もあります。


小さな鉱山だから残る物もあり
大規模な鉱山だから残されない物も在ります。

帰り道、ダム湖の緑を見ながら産業遺構について
企業の果たす役割についてつらつらと考えながら
富栖鉱山見学は終了しました。