山鉱山 見学 その5

階段の類が見つからず
自分の身長と足の長さを考えるとかなり無理があるコースで登攀開始。

つかむ物が草しかないのはかなり大変です。
とにかくバランス勝負でもそもそ登ります。

明るくなってきたので新道の方には車の往来がちらほら出てきました。
旧道に来る車もいるかもと思いながらそれでももそもそ登ります。


そしてやっとの事で辿り着いた2レベル。
しばし休憩。靴もズボンもすでに泥だらけ。
イバラの藪が茂っているせいで顔にも傷が。
棘がちくちくしますが山蛭よりましです。


一息ついたので内部に入ります。
立入禁止のプレートはすっかり色褪せてしまっています。


床面積ではたぶん一番広い2レベル。
コンクリートの水槽のようなものがふたつ。
上層からのコンベアなどを固定していたコンクリートの脚がいくつか並んでいます。


選鉱場前の広いスペースに張り出したこの部分は木造です。
貯鉱場が別に設けられていないので積み出し場でしょう。
ここからトラックの荷台に鉱石を積み込んでいたのではと思われます。
大鉱山には鉱山鉄道をもっているところもあったりしますが
よほど採鉱していなければ地方鉱山で専用線をもっているところはないでしょう。


そして3レベルを見上げると天井が落ちています。
昨夜から降っていた雨と雪でしっとりと湿った空気が漂っています。


コンクリートの水槽には氷が張っていました。
凍りきらなかった隅は水鏡です。