高瀬鉱山見学 その1
岡山県と鳥取県の県境にあるクロムを産出していた鉱山。
それが今回訪問した高瀬鉱山です。
鉱石採集の本で紹介されていたこの場所にはクロム柘榴石が
しかも緑色の物が見つかるという事でわくわくしながら行く事にしました。
現地に近づくにつれ、道路の拡幅工事に嫌な予感が漂います。
案の定、新しい道が通っていて手元の地図が役に立ちません。
うろうろした挙句、ゲートボールにかなり真剣に取り組んでいた
地元の方に道をたずねました。
鉱山というとここでは全部、高瀬鉱山の事でした。
詳しく道を教えて頂き、現地に向かいます。
・・・しかし
道は集落の中に細々と続き、対向不能の道幅にも関わらず、のどかに
道路の真中に車をとめてお話をしている方々にすいませんと頭を下げて
どけてもらいつつ進む事になりました。
集落の一番奥の家の手前でそこにいた方に鉱山はこの奥なのか聞きました。
「石採りに行くの?」
「ハイ♪」
「良い石はみんな採られてるけどね(笑)」
「頑張ります♪」
ここは珍しいクロム鉱山です。鉱物マニアはかなり注目している場所です。
素人の私に夢の緑色の灰クロム柘榴石は採れないと判っていますが
運という物もあるかと車を進めます。
道路の突き当たりはゲートで塞がれていました。
道の横に車を停めて周囲を見回します。
猪避けの柵が田んぼの横に立てられています。
その奥にズリ山が見えました。
なんだか...とっても...遠い...けど頑張るのです。
ゲートを跨いで進むと、鉱山への道の横には古い倉庫や小屋の類が
少し残っています。
シイタケの栽培をしている林の間に何故か妙に新しい瓦の集中廃棄が
あったりします。通る人は鉱石目当てだけではないようです。
崩れた小屋です。何の小屋だったのかは既にわかりません。
でも道はずっと続いています。林業用の別の道でない事を祈ります。
かなり登ってきて汗だくです。
ふと腰をおろした時、藪の中にかなりその道の建物の残骸が現れました。
とりあえず道は間違っていなかったようです。