小串鉱山見学 その14


散々悩んだ末、恐怖の土山を降りることにしました。
ここを下っていかないとどうしても見たいと思っている物に出会えないのです。

小串鉱山に行ったらどうしても見たいと思っていたものは
あまりにもこの施設の規模から考えれば小さく
選鉱場の遺構の様に遠目に見られるものではないのです。


無事に帰れるかな〜
雨脚も少しずつ強くなってきていますし
晴れるのは期待できないし

意を決して足を進めました。

一歩踏み出すごとに30cm以上滑っていく土山の斜面。
本当に帰れるかと戻れるかと半泣きです。


降りてきた場所を下から見上げるとこんな感じです。
降りちゃったんですからもういまさらぐずぐず言っていても始まらないので
ここからは開き直って目当てのものを探します。

土砂が流れ出す土がむき出しの山。
平らな場所には草も茂り始めています。

今辿り着いたのは鉱山町の中心部から少し南側のエリアです。

ここには村立小串小中学校と幼稚園があったそうです。


伸び始めた木の間にひっそりとたたずんでいるものを見つけました。

回旋塔です。

子供たちがぶら下がってくるくる回る遊具です。


この回旋塔を見たかったのです。


緑を失ってしまった場所に
人を失ってしまった場所に
これだけが佇んでいるのだと聞いて
小串鉱山に行きたいと思いました。

すっかり錆付いてしまったけれど
まだ形を確認できるうちに来れて良かったと
ほっとしたような気持ちでした。