峰之沢鉱山見学 その7


窓辺には腰掛けるには少し奥行きの足りない
鉢植えを置くのに丁度いいくらいのスペースがあります。
落ち葉ばかりがたまっています。


台所の奥の部屋を覗くと置き忘れられた家財道具が残っていました。
洗面器に書かれた名前を見た途端、哀しくなってしまってお宅を出ました。


外の空気は雨の合間の濃密な草いきれ。
階段を上がります。


壁につけられていた常夜灯も残骸だけになっていました。


一つ上の部屋は扉が閉められていました。
割れていたドアの窓を覗くとまだ綺麗な襖が見えました。
風雨にさらされる事さえなければ下の部屋も同じように
綺麗だったのかと思います。