神子畑選鉱場見学 その3


各階の扉は施錠されています。
でも誰か入った後で開いている引き戸や窓もありました。
ゆっくり探せばそっと中に入る事ができます。


中には大きな機械類が残っていますがいずれも錆びています。
室内は塵埃と機械油の混じった臭いで空気も重い感じです。
機械は綺麗に片付けられています。
いつでも戻ってこられるように...という思いで並べられている
かのようです。


各階で役割が違う選鉱場は、その階ごとに役割を知って来ないと
機械もさっぱりわかりません。不勉強でどの階が何の役割をしていたのか
はわからないままでした。


数字が書き込まれた黒板は無事でした。
何が無事かといえばこういうところに入って破壊活動をしたりする狼藉者が
格好の的にするのが黒板で落書きで埋め尽くされたりする事が多いのです。

無事な理由はチョークが無くて書けない事かと思います。
それと、ここに訪れる地元の人々の監視の目でしょう。
町の反映を支えた鉱山の建物を今も見つめる人々がここには残っています。


様々な工具がきちんと整理されて入った工具箱も並んでいました。


すごい奥行きです。この機械の陰影には本当に見とれてしまいます。
東洋一の選鉱場。その技術も当時世界有数の物でした。