久根鉱山見学 その3
鉱山入口には地元の村の名産品生産に携わる地元
主婦の方々がいらっしゃいました。
しかしその建物はどう見ても鉱山の関係施設です。
お漬物を仕込んでいた主婦の方に聞きました。
「こんにちは。久根鉱山と言うのはここでしょうか?」
「はい。ここで間違いないです。この場所も社宅跡ですよ」
「社宅ですか。工場みたいな建物ですが」
「今は村が借りてこうして使わせてもらっています。」「鉱山施設は見学できるかどうかご存知ですか?」
「皆さん入って行かれますね。」
「産業遺構を見てまわっているんです」
「ゲートがひとつ在りますけど入れますよ」
なんて親切なんでしょう♪
少し下った所から久根鉱業所の全容が天竜川沿いに見られます。
遠目にもシックナーや貯鉱場(鉱石ビン)が見えました。
「この一帯が全部古河の敷地ですか?」
「はい。昔はあの電柱の見える辺りからずっと山の上まで
社宅が並んでいたんですよ」
説明してくださった方が指差されたのは今はすっかり面影も無く
杉林しか見えない山の斜面でした。
「少し下った所の建物も村が借りて木工工作所になっています
そこまでは車でいけますから」
お言葉に甘えてそろりそろりと下に見える工場前に移動します。
鉱業所前までバスが来ていたのか社員専用バスが在ったのか
バス停みたいな場所がありました。今は資材置き場になっています。