小森江の廃貯水池 その4


ポータルに書かれた文字は達筆過ぎて読めません。


底樋はレンガ造りの中にきちんとコンクリートで水路が作られていて
取水塔から来る水がサラサラ流れていました。

現役でいつでも活躍できそうです。


そして右岸の余水吐水路。
こちらもしっかりコンクリートでできています。


そして出口にはバッフルピア?
おおおおお。
凄い凄い。
コンクリートも白くて新しい。
出水で余水吐が活躍した時のこと考えて整備されている。

バッフルピアの向こうにしゃわわわ〜と出てきているのが
取水塔から底樋経由で流れてきた貯水池内・メダカ池の水です。


もうすぐここに桜が咲きます。
先日までは水仙が咲いていた堤体。

初夏にはアジサイが色づくでしょう。
秋にはきっとこのメタセコイヤが金色になって
冬にはあちこちに植えられたサザンカが赤い花をつけるでしょう。


水道水源としての役目は終えました。

こんなにたくさんの人が訪れる公園に生まれ変わりました。

でもダムとして生まれたので
その機能はそのままに
今はお水を貯めていないだけなので
もう一度水を貯めようと思えば貯められるのです。

「もう帰るのー」
「もっと遊びたい―」

子供の声

「何食べたい?」
「ご飯なに作ろうか」

母親の声

桜の咲き始めた春景色
海の見える廃貯水池の公園

そこで目にしたのは地域の人にとてもとても愛されて
いつでも声がかかったら仕事をさせてもららうよと
現役を引退して日差しの下で穏やかに人々を見守る老人にも似た
素敵な素敵な廃貯水池の風景でした。