石見銀山 訪問 その3

石見銀山の紹介をしているサイトでは清水谷精錬所の
凄く綺麗な写真がよく公開されています。


当日、石見町内で見たポスター。
こんなに素敵な石積みの遺構が在るんなら見に行かない手は無いよ!
というのが最初の感想。


しかし現地に来てみるとこのとおり。
オフシーズンなのがまずかったんでしょうね。
これはわかりません。
この横に精錬所跡ですという説明板が無かったら
段々畑で素通りされても仕方ないくらい自然と一体化。


悔しいので横から侵入。
石積みがせめて確認できるくらいまでは近づきたいです。

そして雨の中藪をこいで服がびしょぬれになりました。


草が茂りすぎ。
そして本来ここには一般人が入る事など想定されていない為に
足元がずぶずぶです。
緑とのコントラストが無いのは寂しいですが冬に来るべき場所でした。


梅の木が間をあけて植えられていて多分梅の季節には
下草も冬枯れてこの遺構は美しく見えることでしょう。
この草の塊にしか見えないものも実は煉瓦積みの壁なのです。

その段々をみていると

神子畑選鉱場を思い出してしまいます。

神子畑はここと比べ物にならないくらい大きな遺構。
でも自然に返るのを待って100年経過したら
こんな風になっていたのかもしれない。
草木が茂って
その面影は緑に覆い隠されて
写真でしか感じられない遺跡になっていたかもしれない。

そうならなくて良かったと思うべきなのか。
まだ神子畑選鉱場がなくなってしまったことを
気持ちの上で整理仕切れていない自分には
草生した遺構を見るのは少々、哀しかったです。

 

これから世界遺産登録にむけてどんどん整備がされていくであろう石見銀山。
今度来る時には是非、選鉱場跡をはじめ、他の遺構や遺跡も見たいものです。