石見銀山 訪問 その1
世界遺産登録を目指してキャンペーン中の島根県の鉱山の遺跡・石見銀山。
鉱山の関連遺構や遺跡が世界遺産に登録されるのであればファンとしては嬉しい事です。
あいにくの天気でしたが一度見に行っておこうと訪れた石見銀山です。
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中国自動車道をぶっ飛ばしてやってきました石見銀山。
この場所は大森地区というところです。
古い町並みは景観を変えないように工夫され改修されている物もあります。
石見銀山が世界遺産登録を目指しているという事は
色々な意味でその地に住む人の生活に関わってきます。
道路は綺麗に拡幅されていたりして通行困難は場所はありませんでした。
世界遺産登録という事になれば観光に適した交通手段の整備が必要になります。
紀伊山地が世界遺産登録されたというのはそういう意味で自分にとっては吃驚した事でした。
あんな修験道の険しい道を好んで歩きたがる人がどれだけいるのか正直言って想像できなかったからです。
アンコール・ワットやボロブドゥールの遺跡のように“ここに遺跡あります”と明確な場合は
観に来る人もわかりやすいし整備もしやすいと思うのです。
しかし石見銀山は紀伊山地の霊場や白神山地に比べれば狭いとはいえ
かなりの面積に遺跡が散在しているエリア構成です。
これは大森地区に入る手前の交差点で道路の横に設置してあった立体模型。
高低差がわかるので良いのですがこれに目を止める人が殆どいない。
観光バスで来ていた団体さんが
『何処見ていいかわからんねぇ』
『こんな天気だし早く宿で一杯やりたいねぇ』
なんて会話をしているのがこちらの耳に届きます。
がっくり。
観光客が少ないオフシーズン。
しかも雨。
ま、こういう事は私の見たい場所では良くある事です。
(基本的に興味を示すのが不人気な場所)
これは資料館。
町並みから銀山についてまで模型もたくさん写真もたくさん展示されています。
用意していった地図を片手に散策。
エリア内には標識がたくさん立っています。
目指すのは石見銀山の中では目玉の遺跡。
清水谷精錬所跡です。
この先に清水谷精錬所跡があるという標識が出ています。
雨の中、坂道を登っていきます。
坂道を進んでいくと段々畑のような物が現れました。
ふと見ると説明板が設置してあります。
なんとこの草茫々の段々が清水谷精錬所跡だったのです。