犬上亜炭鉱見学 その1

中央付近を琵琶湖の広大な面積で占有されている滋賀県はわたしの大好きな県です。
バイクや車の免許を取るまでは縁遠い近隣県でしたが、取ってからは本当にしょっちゅう
見に行くように成りました。

琵琶湖の南には滋賀県立近代美術館があります。ここはかなりマニアックな美術館だと
個人的に思っています。吃驚するような素敵な展覧会を催してくれたりします。

琵琶湖の北には金居原ダムや余呉湖など観光ポイントが目白押しです。琵琶湖自身、
北に行くほど水が綺麗になるようです。

琵琶湖の西には鯖街道が走っています。国道367号の別称です。ツーリングにぴったりの
走りやすい道で、川沿いの空気を楽しみながら走る事ができます。
そして、湖西で活動している画家のブライアン・ウィリアムス氏が住んでいる伊香立地区が
あります。この方の画いた詳細な湖国の絵に偶然めぐり合った事が滋賀県好きになった
一番の理由かもしれません。

琵琶湖の東には色々あるのですが一番良く行く辺りは八日市の少し北の愛東町です。
こちらにある『愛東マーガレットステーション』という道の駅は、今では本当に有名になって
しまってある意味残念なのですが、5月にガーデニングコンテストがあってあちこちから
持ち込まれた素晴らしい作品が無料で拝めるというお花尽くしの道の駅です。
猫も杓子もガーデニングのこの時世になってから、ちょっと興ざめの感もありますが。
あと、琵琶湖博物館というものが草津市の北の端にあるのですが、とにかく広くて一日で
見て回れないくらい興味深い資料の御殿。図書室もあり、食堂もあり、食堂ではなまず天丼
ブラックバス天丼が食べられます。

その大好きな滋賀県の東側の真中辺りに多賀町はあります。
ここには炭鉱の跡があるという事で行ってみる事にしました。


石炭は炭素の濃縮の程度によって、ランク付けされているそうです。濃縮の高い石炭から順に
「無煙炭」→「瀝青炭」→「亜瀝青炭」→「褐炭」→「亜炭・泥炭」に分類されるそうです。
亜炭というのは水分が多く、臭いも強いらしくて戦前石炭の代用としての工業燃料に使われたと
いう代物で、現在は海外由来のエネルギー事情が良いので需要がありません。

戦時下で活躍していた炭鉱跡について資料を得る為に、まず多賀町に最近出来たばかりの
『あけぼのパーク多賀』という施設に行く事にしました。