第三通洞変電所 4
その端っこにこんな光がありました。
手前のガラス窓は普通に四角く作っています。
しかし外は上部が半円形になった窓なので
こんな不思議な光が差し込んでいたのでした。
一階に戻ります。
この窓を撮りたくてやってきたのに
この壁を撮りたいのに
スズメバチの威嚇がやみません。
朝の光がとても綺麗だったのですが。
建物の中にここが変電所であったことを
教えてくれるものは残っていませんでした。
外の壁にある碍子と
内部に水車を設置した痕跡がないこと
それくらいしか判別するものもありません。
社宅も鉱山の施設も
何もかも
閉山の時に
撤去してしまった住友
“住友はやることが堅いからね”
地元で聞いた言葉です。
明治37年に造られ、昭和40年まで使われていたという変電所は
東平地区の端っこに静かに佇んでいます。
貯鉱庫と索道基地の遺構から少し離れたところにひっそりと。
銅山峰への登山道。
ここを通る人だけは杉林の向こうに
レンガの小さな建物を目に留めるかもしれない。
そんな第三通洞変電所の遺構でした。