川の向こうに 10

コンクリートは薄汚れてしまっていますが
それでも自然の中にあっては異様な明るさです。

ここに浴室があるという事はこの発電所に
二十四時間詰めておられた方がいるということなのでしょう。

ふわふわの冠のように屋根に茂る草がなんともいえず素敵です。

現役でこの状態であったらそれは風流というのかな?
虫さえ襲ってこなければ
山蛭がいないなら
それは素敵なお風呂かもしれません。

発電所の外壁の苔と地衣とバクテリアの色。
水辺に長く佇んできたコンクリートだけがもてる色。