旧脇ヶ畑村 杉 その7

ここまで屋根がなくなれば後数年で屋根の形もなくなってしまうかと
思います。倒壊に加速がかかり始めています。

どうしてもこの戸口が気になって仕方ありません。
最初に見た幻覚が尾を引きずっているようです。

少し身を引くと色合いも美しい古い家屋です。
これが無くなってしまうのは勿体無いと思うほどの
風合いを出しています。
もうこの土地でなくても、この建て方で
この間取りで新しく建つ家は無いでしょう。

ススキは青々と茂っていました。
藁葺き屋根とススキは収める事が出来ませんでした。

画集に閉じ込められたような湖国の風景は見られませんでしたが
こういうものが今の過疎地なのかと思いにふけりながら
曇天の下、シルエットを後に「杉」を離れました。

車に戻る私の前に伸び縮みしながら現れたのは
雨の土中から逃げてきた大ミミズでした!
特大サイズに思わずタバコを並べて撮影です。
他にも色々通常サイズでない生物が潜んでいそうな
「杉」集落でした。